2016年02月23日
大昔から進化系
変り種ドイツ代表といえばなんといってもBMWイセッタ、それも四人乗れるBMW600をおいて他には無いでしょう。
これがダッシュボード 兼 乗降用ドア 兼 ウィンドスクリーン、おまけにスペアタイヤ。ワイパーもスピードメーターもハンドルも皆、一枚のドアに組み込まれています。冷蔵庫も作っていたイソ社からライセンスを得て、ドイツで独自の進化を辿ったイセッタの進化形
リアにもシートとドアを持つ600はかなり異色なレア物件!
でもこの独創性が今日の電気自動車 i3に息づいていると考えると妙に納得してしまうかも。
戦前は航空機エンジンや高級車で生計を立てていたBmwでしたが戦後はどちらも需要がなく、経営のために始めた小型車生産、ライセンスを受けてイセッタを製造し中型高級車・1500生産の基盤作りが出来ました。
半世紀の時を隔ててBmwはガソリンや鋼板を使わないクルマ作りに挑んでいます。新しい7シリーズにも最新のカーボン技術が活かされていて、アルミに代わる軽量化の方策として注目を浴びています。
専用の工場作りから始まったi3のプロジェクトはなんとなく昔のイセッタ時代を思い起こさせるものではないでしょうか?