2016年01月03日
3人寄ればフェアレディ?
フェアレディと言う称号はおそらく現在の日産車の中で最も古いもので、そのルーツは211系ダットサンセダンの時代まで遡れます。前回の東京五輪当時に人気だった2代目フェアレディ=311系は当時の310系ブルーバードや320系ダットサントラックとも足回りを共有する、兄弟車として生まれました。エンジンは当初セドリックと同じ1500cc、もともと5人乗れるスペースを短くしたフロアにはかろうじてひとり分の座席を置くスペースが残っていました。ただし、左右幅を生かした横向きです。
仲良しの二人にとってはお邪魔な3人目、あるいはお目付け役がここに座ったのでしょうか?
昔、2シーターを愛用していた頃、横浜ベイブリッジまでの短いデート・ドライブに出かけたことがありまして・・・『それじゃ私たちも乗せてもらおうか・・・・」という親御さんを『2人しか乗れないクルマですので』とお断りできたのは他人に邪魔されない2シーターならではのご利益と納得しています。
反面、女子二人をいっぺんに花火に誘おうと思っても残念な結果に終わるリスクはありますが・・
閑話休題、その後のフェアレディから横向きのサードシートは見られなくなり、純粋な2シータースポーツとして今日に至っています。フェアレディは1600,2000と大きなエンジンを積むようになり、やがて屋根つきのZがあとを継いで、フェアレディの暖簾は国内でのみ受け継がれることとなっています。