2015年11月08日
東京モーターショー①
この数日間だけをとってみても高齢者ドライバーと交通事故をめぐるニュースが相次ぎました。決して今だけの問題ではなく,来年、再来年の日本では大きな社会問題に発展すること必至です。地方在住の高齢者たちにとって,クルマは生活の足どころか基本的人権の1つですらあるのです。免許制度に制限を加えるとかの論議も起こって来るでしょうが,東京で我々が考えるよりも状況は遥かに深刻です。
ハード面で見ても,これからは破壊力/攻撃力の少ないパーソナルモビリティの普及と自動運転の実用化が望まれます。高名な海外の自動車評論家 故・ポールフレール氏の様に90歳を過ぎてもサーキットドライビングをこなす人もいれば,60歳を前に認知症と診断される人もいます。高齢化と云っても老化の進行は人それぞれ。ニーズに応じた自動化は必須でしょうし,今の様に実技を伴わない更新手続きだけでは,免許更新が出来なくなる日が来ても不思議は無いでしょう。でも彼ら高齢者の移動の自由は他の何者によっても阻害されるべきでは有りません。
自動運転が普及する前に,ニンゲンのエラーを検知して警告してくれるシステムのほうが一足先に実現できるでしょう。義務化されれば高速道路の逆走事故もかなり防げるはずです。事故を検知して警察に自動通報できればひき逃げの悲惨な被害者だって減らせるかも・・・・
今回のモーターショーでも話題の中心に据えられた自動運転.古くは1970年の大阪万博で、パックマンの様なコースを走り回るまめ自動車同士が決してぶつからない様に進路を選んで走る,と云うアトラクションがありました。日本の技術は世界でもトップを行くレベルにあると云えますが,法整備や使い道と云う面で,上手くノウハウを生かせる自動運転社会になれるのかどうか?
東名御殿場からの帰り道、海老名先頭の渋滞にハマる度に自動運転の実用化到来を1日も早く願うワタシです