2015年10月29日
東京国際映画祭「三日月」
アジアの若手監督が腕を競う部門「アジアの未来」の作品;インドネシアの映画=The Crescent Moon [ 原題;Mencari Hilal ]は父と息子のロード・ムービー。頑固で熱心なイスラム信者の父は断食月の終了日を確認できる観測所探しの旅に息子を伴って出掛けます。バリやジャカルタの様な観光地ではなく純朴なインドネシアの地方を尋ね歩く旅のあちこちで宗教観の違いやイデオロギーの相違に遭遇します。
決してお堅い宗教映画などではなく,コミカルなタッチで描かれていますが、こうしたイスラム観を主軸としたポリシーを浮き彫りにしており,インドネシアでももの凄く評価の高い映画だったそうです。東京をインターナショナル・プレミアの地に選んでもらえて光栄とはイスマイル・バスベス監督の談。
オンナっ気の全くない映画ですが、イスラムの考え方やインドネシアの暮らしぶり,食べ物やバイクなど興味深い見どころは満載の映画です。