2015年10月21日
#BackToTheFutureDay
2015年10月21日午前4時29分・・・・・けさの目覚まし時計セット時刻です。そして30年前の映画=バックトゥーザフューチャー3部作の中で(part2;公開は89年)30年後に訪れる近未来の設定だった2015年のその日がとうとうホントにやってきてしまいました。
しかし町を走り回る未来カーにホバーボード、時間旅行すらいまだに実現していません。それどころかデロリアン・カンパニーは既になく、大半のクルマはまだまだガソリンで走り、FM放送も当時と変わらず周波数変調方式(Frequency Modulation)のアナログ技術でお送りしています。
60年代ポンティアックGTOをはじめ、アメリカで数々のヒット車種を産み出し、GMの副社長まで務めたデロリアン氏が独立し、独自に生産したクルマがデロリアンDMC-12でした。英ロータス車の技術を取り込みV型6気筒エンジンをミッドシップマウント。英国内に工場を建設し、新たな雇用と需要の発掘を目論んだプロジェクト・・・・同じ80年代初頭、GMやトヨタもミッドシップ二座のスポーツカーを相次いで発売していました。しかし、商いはそう簡単には軌道に乗りませんでした。販売低下とイギリス政府からの資金援助が止まってしまったことに加えて、社長のデロリアンが麻薬所持で逮捕。生産開始からわずか十数ヶ月で生産はストップに追い込まれ会社は経営破綻してしまいます。夢の車デロリアンも結局、1万台にも届かぬ台数が販売されたのみでした。(それでも、同じガルウィングドアを持つマツダ・オートザムAZ-1(+スズキCARA)の倍近くは売れたことになりますが・・・・)
映画の撮影時点で既にDMCは経営破綻したあと・・・・デロリアンカーはすでに、過去の車でした。
さて、30年間で大きく姿を変えたのは情報通信の世界です。85年にようやく自動車電話のセットをバッテリー込みで可搬型にした「ショルダー・フォン」が登場して以来、携帯電話は目覚しい進歩を遂げます。当時は工事費やら保証金やらで初期投資に30万円、プラス月額基本料金が3万円超という金食い虫でもあり、トランクにアンテナだけ付けて本体を変えない若者がゴマンといました。以降、通話装置はどんどん小型化、いまや誰もが持ち歩く時代です。その端末にはワープロ機能も丸ごと納められたばかりか、世界中ととなりの部屋をもシームレスに繋ぐネットワークが構築されています。
今後の課題は通話料金の小型化?でしょうか