2015年10月04日
2つの「赤とんぼ」
「赤とんぼ」と言えば、『夕焼け小焼けの...』という歌い出しの童謡が一般的によく知られているが、調べてみたところ、文部省唱歌版の「赤とんぼ」が存在する。いずれも懐かしさと季節感を存分に感じられる秀作だ。
童謡「赤とんぼ」
作詞:三木露風/作詞:山田耕筰
夕焼小焼の赤とんぼ 負われて見たのはいつの日か
山の畑の桑の実を 小籠に摘んだはまぼろしか
十五で姐やは嫁に行き お里のたよりも絶えはてた
夕焼小焼の赤とんぼ とまっているよ竿の先
※大正10年(1921年)「童謡百曲集第二集」より
文部省唱歌「赤とんぼ」
秋の水 澄みきった 流の上を赤とんぼ
何百何千 揃って上へ ただ上へ 上って行くよ 上って行くよ
秋の空 金色の 夕日に浮かぶ赤とんぼ
何百何千 並んで西へ ただ西へ 流れて行くよ 流れて行くよ
※昭和7年(1932年)「新訂尋常小学唱歌(第三学年用)」より
服部 陽介Official BLOG
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