2015年06月12日
「レベル2」
気象庁は、浅間山では火山活動が高まっていると考えられ、今後、火口周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があるとして、11日午後3時半に浅間山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「レベル1」から火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「レベル2」に引き上げました。そのうえで、火口からおおむね2キロ以内では、噴火に伴って大きな噴石が飛ぶおそれがあるとして立ち入らないよう警戒を呼びかけています。
浅間山の山頂火口からおおむね2キロの範囲には、登山道のほかは、観光施設や住宅などはありません。浅間山ではことし4月下旬ごろから山頂の火口付近の直下のごく浅い場所を震源とする火山性の地震が多い状態が続き、先月1か月の地震回数は986回に上り、今月7日には1日の回数が87回に達しました。
また、放出される二酸化硫黄の量は今月8日の観測で1日当たり500トン、11日の観測では1日当たり1700トンと先月の3回の調査の70トンから100トンと比べて大幅に増加しています。
平成16年9月に発生した噴火では、関東や東北の広い範囲に火山灰が降ったほか、6年前の平成21年2月から5月にかけて小規模な噴火が起きました。
その後、噴火は起きていませんが、浅間山の噴火警戒レベルがレベル2となるのは、5年前の平成22年4月以来です。
浅間山は標高2568メートルの活火山です。ことし4月下旬ごろから火山性地震が増加し、気象庁は先月、臨時の解説情報を出して、注意を呼びかけていました。