2015年05月10日
レジェンド!
東京・日比谷界隈で風物詩の1つにもなっている宝塚トップスターの退団風景、今回は星組柚希礼音の東京宝塚劇場公演/千秋楽です。沿道に溢れたファンの数=12000人は歴代1位の新記録、トップ在任期間は最長クラスの6年ちょっと。真矢みき以来となる武道館ソロ公演を実現(2014)したほか台湾公演(2013)にも出演と,数々のレジェンドを打ち立てた伝説になろうとしています。
千秋楽の模様はさいたまスーパーアリーナはじめ全国および台湾の劇場でもライブ中継され,3万人近い観客を動員した計算になります。これもレジェンド!
最終日だけでも数億円単位の収益に貢献したスーパースターですが,あくまでも音楽学校の生徒(研究生)であり、退職ではなく卒業です。その栄光への最初の関門は音楽学校の入学試験,たった3ヶ月で準備、合格。バレエで培った素養が大きかったとはいえ、周りは百戦錬磨のエリーとたち。オマケに宝塚を良く知らずに入ったという柚希にしてみれば冷静に宝塚を客観視できる眼を持っていたのが幸いだったのかも知れません。
何百人といる劇団の中ではいつも仲間と競争の連続、写真の掲載順も二年に一度の試験成績に左右されます。劇団全体の牽引役として,百周年の顔として充分以上の役割を果たして来た宝塚のトップ。明日からの劇団経営を支えるのは次代のトップ候補生たちから選ばれます。はたして歴史を塗り替える新しいレジェンドが生まれるか?101年目の新しい世紀を迎えた劇団の模索がはじまります。