2014年12月30日
国際ニュースこの1年
東京より暖かいソチオリンピック会場の雪不足(&首都圏の大雪)でスタートしたこの1年の国際ニュース。クリミア半島をめぐる東西バランスのビミョーな変化で幕を開けた1年でもありました。オリンピックが終わるや否やロシアとウクライナのキナ臭い綱引きが始まったことはご存知の通り。
経済ニュースでも大きな変化がありました.8月、アルゼンチン国債のデフォルトに端を発するドル高傾向、日米の金利差が顕著になるにつれ、円安はますます加速してゆきました。日本選手団がソチで活躍中の頃は102円台だったドル円相場は日銀のいわゆる「ハロウィーン追加金融緩和」までに一気に120円オーバーまで下落!今年だけで20円近い変動を見せました。つまりワタシのお財布の1000円札が海外から見たらドリンクのSやマックフライポテトS以上に価値が目減りしたということに! そして・・・
年末を控えたOPECの総会、敢えて価格維持の為の減産をせず,ひたすら値下がりするに任せ、30日の原油価格(WTI)は52ドル台にまで下落!ガソリン価格は夏以降,円安の逆風にもかかわらず下落の一途です。原油価格の下落は逆オイルショックなどとも呼ばれ,来年初頭からの動きも目が離せません。これはロシアやアメリカの経済にも大きな影響を与えかねず、ルーブルの下落でロシア経済がどうなるのか・・・ギリシャ一国の経済破綻でも大きく動く世界市場ですから,中国,ロシアといった大国の浮沈は見逃せません。
東西のパワーバランス、円ドルの為替バランス、そして中東と西側産油国の産出バランスと値崩れ・・・・ありとあらゆるバランスが大きく変動した1年でもありました。アメリカの好景気だって、株高がこのまま続くのかどうなのか、中国の成長鈍化はホンモノなのか?ますます油断ならない新年の幕開けとなりそうです。