2014年11月21日
ことしも・・・・・の季節
今年もやって来ましたウィスキーヒルズの季節。 普段はなかなかままならないウィスキーの飲み比べが堪能できる機会到来です。ことしhills cafeでまず口にしてみたのは「カナディアン・クラブ」サントリーで云えば白州にとても近い、クリーンでちょっとだけフルーティー、ライトな味わいはロックのままでもイケそうです。スコッチ/ニッカウヰスキーの個性で特徴でもある、スモーキーな焦げ臭いと評されるような癖は無く,白ワインともどこか似通った印象の親しみ易いテイストです。
さて,100年前には存在しなかった国産のウィスキー、今では世界の五大ウィスキーに数えられるまでになっているそうです。そんな、日本のウィスキーづくりに情熱を燃やしたのはサントリーの創業者鳥井信治郎ばかりではありませんでした。
はるか東洋の島国からやって来た青年に嫁ぎ、日本という見知らぬ国で、共に初めてのウィスキーづくりを妻の立場から支えたスコットランド女性、竹鶴リタの存在はこの秋からの朝の連続ドラマの題材にも取り上げられ,お茶の間の人気も獲得しているようです。
そのドラマに描かれるマッさんこと竹鶴政孝がサントリーを飛び出し、北海道余市に工場を造ったのがニッカウヰスキー(オンエア上はまだまだ先の話)で、その次に竹鶴自らが水と環境から選んだのが宮城の地でした。2つ目の工場建設は違う種類の原酒をブレンドして得られる,より高品質なウィスキーづくりには欠かせないものです。仙台ハイランドというサーキットからも近い,仙台・山形間の山あいの地です。
「宮城峡」と云う銘柄はやはりニッカのブランドらしく,独特のスモーキーなフレーバーと,ほんの少し柔らかな芳香風味も感じられて,シングルモルトの中でもバランスのとれた味わいです。しかも,飲んだあとでなぜか心地よい酔い心地・・・
ア,こちらは我が家で戴いております・・・・・・
飲み易さ、日本人にあう味づくりを追求したサントリーと本場スコッチウィスキーに忠実な伝統の味、ニッカ。味わいの違いはやがて販売方針の違いとなって、サントリーと竹鶴工場長の溝は深まってゆき、ついには北海道で自前の会社/工場設立にまで・・・・・これもドラマで語られる予定のストーリーです。どちらも今では世界に冠たるブランドに成長しているのはご存知の通り。そしてここ六本木6丁目あたりはニッカの元東京工場、ゆかりの土地でもあるのです・・・・