2014年09月19日

昭和の銘機・5バルブ

 エンジンのパワーを上げる為のアドレナリンもここまで揃うと国士無双級の強さです。幕の内弁当のお伴におせちは如何?と薦められている様でもあります。日本の自動車技術が世界のトップに立つのは70年代に入ってから、最初は低公害エンジンの排気ガス規制適合技術、やがて80年代には低公害車テクノロジーが一巡すると、燃焼効率の様々なアプローチからF1制覇に至るまで、パワー競争戦国時代に突入しました。ターボ、ツインカム、4バルブ、インタークーラーターボ・・・・まるで技術の秋葉原電気街のような賑やかさです。
【mitsubisi3G83】IMGP9057.jpg
 各社からフルハウス・カードが切られたと思いきや当時の三菱は5バルブ化を断行、ここまでやるか!の筆頭です。しかもこれが軽自動車専用のエンジンだというから何と言う贅沢さ!軽自動車の馬力競争に64馬力と云う自主規制が敷かれた後も、スペックをめぐる闘いは激化の一途。ついにこんなトドメとも云えるところまでやって来ました。ダンガンと云うサブネームも今や昔(・・・今ではほかのメーカーが「グーン・ダーン」と燃費向上にのろしを上げています)現代では望むべくも無いこのようなエンジン、是非とも有形文化財に指定して欲しいものです。

| 05:19 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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