2014年05月01日
ある愛妻家の足跡・・・・
去年のウィスキーhillsに続いて、またまたウィスキーのオフィシャルバーが期間限定でオープンです。竹鶴政孝の名前にちなんだブランド「竹鶴ピュアモルト」のほか竹鶴の足跡も展示されるようです。
そもそもここ六本木ヒルズの土地は昔ニッカの麻布工場があった場所でした。昔からの毛利庭園の池もそこにありましたが竹鶴はこの池を潰さなかったため、今も残っているというわけです。言ってみればこの地もニッカの歴史の一部なわけ。
北海道余市(よいち)を訪れたら外せない観光地がニッカのウィスキー工場。スコットランドのそれにも似た石造りの倉庫群を取り巻く晩秋の紅葉がなんとも落ち着いた雰囲気でいっぺんにお気に入りの場所になってしまいました。
クルマだったので試飲はかなわず代わりに売店で買ったニッカウィスキーの創設者:竹鶴正孝の伝記を読みふけってしまいました。竹鶴は元々はサントリーの契約社員で、今の山崎蒸溜所も竹鶴の足跡の一部です。理想のウィスキー作りを志し、イギリス留学から小樽へと適地探しの旅を続けます。
ウィスキー生産といっても最初の製品を送り出すまでの数年間は売上げがありません。投資リスクの大きなビジネス、しかも留学中に記された竹鶴のノートには会社設立後の社員の福利厚生からライバル企業誕生後のブランド戦略に至るまで、膨大な計画が書き込まれていました。1920年、ニッカ設立よりも遥かに昔の時点で!です
竹鶴が留学先のスコットランドで知り合った、妻・リタの物語も見逃せません。日本のウィスキー誕生の夢を叶えるべく、内助の功に徹した・・・そんな愛妻の物語は今年秋に始まる朝の連続ドラマの主人公としても取り上げられます。ストーリーも楽しみですが朝ドラ史上初めての米国人女優:シャーロット・ケイト・フォックスさんによるヒロインぶりも興味津々。今年の秋、余市工場が「マッサン」を口にする観光客であふれる様子が目に浮かびます・・・・・・