2013年09月29日

政府専用機製作記(1)

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12月に横浜の人形の家で開催される「ろうがんず」の
作品展に出品する政府専用機、ボーイング747-400
の製作を開始しました。

店頭ではほとんど見かけなくなった政府専用機のキット
ですが、たまプラーザのビーズホビー店で福岡のお店
から取り寄せていただきました。
ありがとうございました!

日本の政府専用機は20年前の1993年から運用が開始
されました。
予備機を含めて2機が導入されています。
最初に使用したのは、渡辺美智雄副総理兼外務大臣で
アメリカ訪問が目的でした。
総理大臣として初めて使用したのは宮澤喜一総理で、
同じくアメリカ訪問でした。

管理・運用は防衛省・航空自衛隊が行っており、パイロット
も客室乗務員も自衛官です。
ただし、機体の運航及び整備に関しては、日本航空が委託
で整備等を行っており、客室乗務員(正確には特別空中
輸送員ですが)の訓練も実施しています。

ただ、日本航空はすでに747による運航を終了しており、
整備上の問題から政府は、2018年度末で現用の2機を
退役させることにしています。

その後の政府専用機をどうするか、ボーイング777や787
の導入が取り沙汰されていますが、政府は「後継機の選定
の話はない」としています。

と言うことで、残り少なくなったジャンボ機の活躍に敬意を
表して電飾の改造機に選びました。

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キットの中身はこんな具合です。
内容は通常の旅客機の仕様なので、これを政府専用機に
改造しなければなりません。
(改造と言っても窓を埋める作業がほとんどですが)

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写真の白くなっている窓が穴埋めのため裏側にプラ板を
貼り付けた窓です。
これが全部で51個あるから大変です。
しかも、組み立て説明書の図面には何ヶ所か実機と異なる
部分があり、どちらを採用するかによってデカールにも影響
が出るから大変です。

つまり、実機通りの窓を採用するとデカールに印刷されて
いる窓の位置が違ってしまうし、デカールを採用すれば
実機と異なるしというジレンマが生じます。

今回は電飾を胴体内に組み込まなければなりませんので、
窓を開けておく必要があり、やもなくデカールを採用する
ことにしました。

通常、旅客機のプラモの場合、窓の穴は全部埋めてしまい
デカールで表現するのが一般的です。
穴のあいた窓にデカールを貼ると、いずれ窓の部分のデカール
が剥がれてくるからです。

今回の作業は、電飾の関係で窓の穴を開けたままデカール
を貼り、乾燥してから窓の部分のデカールをカッターで切り取る
方法を採ることにしました。

リアルさを追求する作業としては不自然ですが、光を通す
必要から仕方ありません。

この後も主翼の改造作業や、配線の工夫など前途多難な
作業が待ち構えていますが、作りながら考えることにします(笑)


| 11:07 | コメント(7) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れさまです。
田中さん、詳しい製作過程のご説明、ありがとうございます。
普通旅客機の窓を51個埋める作業・・・気が遠くなりそうです。
直接拝見出来てはいませんが、(何度も)デカールが剥がれてくる工程、本当に厄介で大変そうです。
配線は主にオーディオ機器で何度も経験していますが、父は34年半前コンポを自分で組み立てた事があり、オーディオ好きは遺伝してケーブルいじりも苦にはならない方、直感でよくケーブルをつないでいます。

投稿者 ちなみん : 2013年9月29日 13:52

ちなみんさん、ありがとうございます。
配線作業はしばらくやっていませんが、今回は半田付けの必要もなさそうで、多少は気が楽になります。
問題は、主翼と胴体の接着をどの過程で実施するかですが、配線の関係で主翼を先に片側づつ胴体に接着し、乾燥させたのち左右の胴体の接着という手順になりそうです。
これだと、塗装がやっかいなことになりそうですが・・・・・

投稿者 ホヅミ : 2013年9月30日 12:34

こんにちは田中さん。締め切りのある中の製作、プレッシャーですね。(笑) 電源は内部になさるのですか?ベースも製作して外部になさるのでしょうか?試行錯誤もプラモ製作の楽しみの一つですね。自分のF-106は……プラが柔らかいせいか、深く彫りすぎたり余計な線を彫ってしまったり(涙)
その度に瞬間、乾燥、ペーパー掛けの連続です。現在の出来の良いキットに慣れてしまって腕が落ちたな~とつくづく感じます。しかし、東西冷戦の時代とはいえ、空対空の核ミサイルとは……実際使われなくて良かったですね。窓埋めと配線、頑張って下さい。

投稿者 tetzz : 2013年9月30日 14:19

こんにちは田中さん。締め切りのある中の製作、プレッシャーですね。(笑) 電源は内部になさるのですか?ベースも製作して外部になさるのでしょうか?試行錯誤もプラモ製作の楽しみの一つですね。自分のF-106は……プラが柔らかいせいか、深く彫りすぎたり余計な線を彫ってしまったり(涙)
その度に瞬間、乾燥、ペーパー掛けの連続です。現在の出来の良いキットに慣れてしまって腕が落ちたな~とつくづく感じます。しかし、東西冷戦の時代とはいえ、空対空の核ミサイルとは……実際使われなくて良かったですね。窓埋めと配線、頑張って下さい。

投稿者 tetzz : 2013年10月 1日 05:14

tetzzさん、ありがとうございます。
残念ながら電源BOXは胴体内部には納まらず、
外付けとなります。
この際、電飾を楽しむということでリアルさは犠牲にします。
なるべく来場者からは見えないように機体の裏側に置くつもりです(笑)

投稿者 ホヅミ : 2013年10月 1日 11:24

 12月の展示会、楽しみです。問題は山から下りる日程で、詳細をまたご紹介くだされば幸いです。しかし、「ろうがんず」はもちろんですが、「大激作展」といい、「迷才会」といい、自分の不器用さとセンスに幻滅してしまうのが、悲しいくらいのすごい出来ですね。デッド・ストックを引っ張り出す勇気がなくなります。

 ところで政府専用機。ぜひともMRJと言いたいところですが、川崎P-1対潜哨戒機を改装して、「VP-1」ならいかがでしょう。機体基本はP-3CやP-8が旅客機の改造ですから、逆も可能。4発だから飛行経路の選択に自由も大きいし、航続距離は長いし、フライ・バイ・ライトで電波妨害にも強いし・・・(関係ないか?)なにより、エンジン含めて純国産。日本の技術PRにもなるし、今なら、東京オリンピックの聖火輸送にも間に合います。どんなものでしょう?
 アメリカもVC-25の後継の話があちらのWebsiteに出ていました。同じ747でもー200ですから、だいぶ老朽化しているそうです。条件は4発機だそうで、米国産の条件だと自動的に747-8になるそうで、こちらの方が深刻そうですね。

投稿者 フクザワ : 2013年10月 4日 23:51

フクザワさん、ありがとうございます。
「大激作展」や「迷才会」の天才集団とはとても比較になりませんが、お褒めをいただきありがとうございます。
政府専用機は是非国産機でというのは、勿論、大賛成ですが、海外仕様となると大型機が必要となりそうです。
となると、B777やB787-9、あるいは日航が大量発注したA350なんてことは・・・・
ないか!

投稿者 ホヅミ : 2013年10月 9日 17:30

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