2013年09月10日
グローバルパンダ出現!?
東シナ海の上空で9日午前、国籍不明の無人機
1機が飛行しているのが確認されました。
航空自衛隊はF15戦闘機を緊急発進させ、警戒に
当たりましたが、領空侵犯はなく無人機は数時間で
同じ経路を引き返したということです。
無人機が東シナ海上空で確認されたのは、これが
始めてです。
勿論、グローバルパンダという名称は、アメリカ軍の
無人偵察機、ノースロップ・グラマンRQ-4グローバル
ホークをもじって私が勝手につけたもので、こんな名前
の無人偵察機は存在しません、
と言うか、目が悪いといわれるパンダですから、偵察機
にこんな名称は絶対付きっこありません。
でも、そう言いたくなるほどこの無人機は機首の形といい、
2枚のV型垂直尾翼といいグローバルホークにそっくりです。
中国は数年前から無人機を保有し、東アジア地域で運用
していることは知られていましたが、その無人偵察機と
思われる姿が防衛省によって公表されたのは今回が初めて
です。
中国国防省は昨夜、「中国軍はこのほど東シナ海で定例
の訓練を実施した」という談話を発表し、無人機が中国軍
のものであることを事実上認めています。
防衛省は今後、戦闘機と早期警戒機の部隊を増強する
方針で、グローバルホークの導入など防衛体制の強化
を目指します。
偵察機というと、これまではパイロットによる長時間の
高高度偵察飛行が行えるロッキードU-2が知られていま
すが、遠隔操縦システムの技術開発が進み現在では
無人偵察機による高度1万メートル以上の上空からの
偵察が主流になっています。
こうした流れに中国側も敏感に反応しているようで、
今後、東シナ海地域における中国側の偵察活動が活発化
するものと思われます。
ちなみに、グローバルホークは、無人機といってもプレデター
などの攻撃能力を備えた航空機と異なり、攻撃能力は
備えておらず偵察だけを目的とした無人機です。