2013年08月27日

今年にわかに注目を浴びた堀越二郎と零戦。

 東京にも靖国神社、上野の科学博物館に展示されているほか、河口湖(期間限定)や呉市、知覧にも実機が保存、展示されています。そのいずれもが車輪を出した駐機状態。
 96式ならそれでも飛行状態ですがやっぱり零式の最大の特徴は引っ込み脚。そんな飛行状態を再現した零式が浜松エアパークに展示されています。 空冷星形エンジンと引っ込み脚の組み合せは何も零式だけではありません。隼も鐘軌もワイルドキャットだって同じカテゴリーに含めることが出来ます。が、零式はとにかくデビュー時点では革新的な存在でした。海外勢に較べても5年はすすんでいた(2〜3年で追いつかれてしまったかもしれませんが・・・・)当時,呉のファクトリーでは世界最大の巨砲を供えた戦艦大和が秘密裏に建造中でした。最新の戦闘機と最大の戦艦、開戦前夜の日本は確かに技術面では世界の第1級にあったかもしれません。これさえあれば戦争に勝てる、そう当時の人たちが考えたとしても無理はないでしょう。ただ、武器だけでは戦争に勝てないと云うことを思い知る羽目に陥るのですが,払った犠牲はあまりにも大きく深刻でした。

 この歴史から今学ぶことがあるとしたら・・・・・・乗用車生産、家電の業界では日本がナンバーワンだと信じて疑わない人は沢山います。これからもそうでしょうか?海外を旅してみると韓国車のあまりの普及ぶりにオドロキます。日本の市場ではまだまだマイナーな存在の韓国車ですが価格とデザインでは世界を凌駕しつつあります。
 携帯電話でも韓国製と知らずに使っている、TVモニターも日本のお家芸ではなくなりました。日本人が優れたテクノロジーを産み出す国民であることはノーベル賞の受賞者数の多さを見ても歴然です。が、戦略面でもそうでしょうか?人件費コストの格差があるのは否めないとしてもそれだけが原因でしょうか?韓国女性のアイドルユニットはワタシも大好きですが、何故彼女達は一生懸命日本語をマスターして足繁く日本公演を実現しているのでしょうか?

 戦艦大和が実戦で大きな戦果を挙げられなかったように、戦略的な資源を持ちながら
実戦面となると弱いニッポン。スポーツのゲームを見るまでもなく・・・・・・

| 17:14 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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