2013年08月02日
サッシャも声優デビュー?
これまで何度か映画化されて来た『風たちぬ』のストーリーを
堀越二郎の青春期に絡ませた手法は実在のタイタニックにフィクションの
人物を絡ませた97年のタイタニックに近いモノがある
というよりも宮崎監督が作りたかった堀越ストーリーだけでは女性客が
呼べないので、堀作品を合体させて商業作品にしよう、というのが
実際のところでは?というのがワタシの勘ぐり。
実際客席の半分以上は女性客で占められていたので、彼女達の
大半はヒコーキマニアではないと思う。そこで、個人的見どころは
飛行機マニア目線、だけでなく時代考証の正確さ、各ディテールの
描写になる訳です
ヒコーキだけではなく、当時の汽車、駅舎、自動車、さらには
劇中堀越らが出張するドイツの光景、ドイツ人を演じるサッシャの演技力
も興味津々、飽きる暇が全くありません。そして何より感銘を受けたのは
エンドロールで初めて知った菜穂子役の女優。お気に入りの子がこんな
演技も出来るんだ、と云う事にもう一度最初からじっくり見てみよう
と思い至ったのでした。
ゼロ戦の堀越二郎は知っていても三菱入社当時や7試艦上機の
完成するまでと云うエピソードは書籍にもなかなか登場して来ない
貴重なエピソードです。その思想は同時期のグラマンF4F
ワイルドキャットに驚く程似ていたと感じるのはわたしだけでしょうか?
もちろん、三菱の各務ケ原工場に赴いて見たくなったのは言うまでもありません。