2013年04月29日
山里の桜を満喫!
桜前線も東北から北海道へと移りつつありますが、
気温が低い山間部では、山桜を中心にまだまだ
花見が楽しめます。
先週、信州は高山村の桜めぐりを楽しんできました。
関越道から上信越自動車道に入り、須坂長野東インター
を降りて山間部へ車を走らせると、日本で一番美しい村
連合に認定された長野県高山村に到着します。
高山村温泉郷で知られるこの地域には、樹齢数百年の
しだれ桜を中心とした見事な桜が点在しています。
先ず訪れたのは、樹齢250年の「水中のしだれ桜」です。
はるか彼方に残雪が美しい妙高や戸隠の山々が見渡せる
絶景の地にその桜は満開の季節を迎えていました。
この桜は、「和美(なごみ)の桜」といいます。
高山村役場の近くにあって、個人のお宅の敷地内に咲く
立派なしだれ桜です。
近くにある立て看板には「立入り(小さな字で)大歓迎」と
書かれていて、草花や木の芽を踏まないよう注意して
ご覧下さいとあります。
何と!粋な計らいでしょうか。
和美というのは、このお宅に昔住んでいた女性の名前で、
誕生祝に植えた桜がこんなに立派になりました。
「黒部のエドヒガン桜」は、見事な菜の花畑の奥に花を
咲かせていました。
太い幹の周りには墓石が置かれています。
この地域では人が亡くなると桜の木を植える風習があり、
桜の木の周りに墓石があるのだそうです。
梶井基次郎の「桜の樹の下には」を思い出しました。
高山村には、この他にも「赤和観音のしだれ桜」、「中塩の
しだれ桜」、「坪井のしだれ桜」など、信州高山五大桜と
呼ばれる見事な桜が点在しています。
今年は天候不順で桜の開花予想が難しかったそうですが、
車で数十分の地域内でこれほど数多くの桜が楽しめる
場所はそう沢山はありません。
地元の皆さんの温かい歓迎ぶりといい、美味しい料理といい
春を満喫した休暇となりました。