2013年02月20日

セフウェイに乗ってみた

 自転車にも乗れない、スケートもスキーもダメ、な人妻も大はしゃぎ!方向音痴でも簡単に乗りこなせることが証明されたセグウェイ。
Dsc00524左右の旋回は車輪の回転差で、ハンドルを左右に倒すことでコントロール出来る.操作で一番簡単なのがこの旋回。
 で、問題は前進、後退、制動、静止.このあたりはヘリの操縦にもちょっと通じるモノがあり、バイクのノウハウは全く役に立たない。一輪車に乗れたとしても同様。一見、ハンドルバーの前後の動きで操作すると思われがちだが制御回路に司令を伝えるのは足元のステップセンサー。前後の重心移動をこれで感知して、乗り手の意思を判断する。電池はリチウムイオンでおよそ10kg程度と推定される。航続距離は40km前後、充電時間はおそらく100Vで一晩か?

 まずは実際にセグウェイに跨がり?乗り込み?upstair?さっそく街に繰り出してみよう。インストラクターの手を借りて左右のフロアボードに足を載せる。YAMAHAのパッソルを一瞬思い出す。ここでセンサーが異常を感知すると赤のLEDが点灯する.グリーンなら準備完了。この瞬間から、足元のセンサーがセグウェイと私の合計の重心位置を探り出し、車輪を小刻みに前後動させて、一輪車の様に前後バランスをとる。

 この時点で重心が車輪の鉛直上になければセグウェイは前、または後ろに微速で進みだすので、静止を保つのは実のところ普通に走るよりも難しい。ハンドルバーはスプリングで中立位置を保っているので手放しで静止も(慣れてくれば)可能だった。
 さて、さっそく前進してみる.ハンドルルバーにもたれかかる様に体重を前進方向にかけるとつま先側に多くの荷重が掛かり、前のめりにならない様前傾姿勢を保ちながらセグウェイは走り出す。あらかじめ10km/h以上出ない様に「亀モード」に設定してあるので暴走の心配はまずなさそう。ハンドル左右動で旋回は前後コントロールより遥かに簡単、むしろブレーキングの姿勢を誤るとコワい思いをするのかも・・・

 軽い前傾姿勢の間に制動ポジションに移行するには
1、お尻を後ろに突き出してしゃがみ込むような姿勢をとる(急制動)
2、ツイストやフラフープの経験者なら腰を後ろにスライドさせるだけで重心は後ろに移動する
3、ハンドルバー依存の人は前方にハンドルを突き出せばセグウェイが前傾し、ステップ後側のセンサーが重心の後方移動と判断してモーターに制動方向の電流を流す。
4、左右どちらでも踵に力を込め、つま先を浮かせる

・・・・・実際のっていてラクだったのは 2、の腰移動だった。前進はこの逆の動作をとればいい。ハンドルに前のめりになってそのまま気を失ったとしたら、左右に傾けない限りはどこまでもセグウェイは快走するはず。正気ながら1インチぐらいの浅い側溝に右側車輪を落してしまい、パニックに陥ってしまった。おそらくハンドルバーを左に傾けていたせいか、意図せぬ方向に進みかけたので、制御不能と判断した私はセグウェイを飛び降りてしまった。
 すぐにインストラクターが制御してくれたので大事には至らず、結局何が起きていたのか理解出来なかった。多分片足をステップに置いたままだと、正常な乗車位置と判断されて荷重位置から判断した制御司令が出され続けていたのかも。地面が左右に傾斜しているとハンドルが中立位置から逸れ、旋回の司令が出る。(だから傾斜地での手放し静止は難しい)段差に落ちると、セグウェイから見て旋回の操作と理解され、思わぬ方向に進んでしまう可能性はあるので、昨年12月セグウェイ社を買収した新オーナーが事故死した状況も、あるいは路側に車輪を落したことが起因しているのかもしれない。

 さていよいよ「亀マーク」を解除して時速20kmまで可能にしてもらった。最高速でも急制動は原付以上によく効き、パニックストップにも不安はない。加速のレスポンスも電動バイクと同じくタイムラグがないので心地よい.しかもパワフル。自転車にもスキーにも、勿論一輪車にものれないド素人がすいすい快走している。やはりこれは100年に一度の大発明なのかも知れない、と思った。

 バイクと違って走行中に右手を離すことも容易なので、二日目にはたくさん写真も撮った。左右の段差も乗り手が認識していれば安定して走行出来ることが判った。国内では法人向けにのみ販売されており、一般公道では乗車出来ない。仮に、ナンバー、反射器、ウィンカー、ホーン、前照灯、を装備したとしても機械式ブレーキを装備出来ないのでまだ登録例はないらしい。おまけに出力が原付の制限値を超えてしまうので自動二輪車とみなされてしまう。それでも乗りたければ、毎年11万円からする任意保険を覚悟して機械式ブレーキの付いた第三輪を引っ張って走るよりほかに方法はなさそうだ。

Dsc00531

| 21:30 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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