2012年12月18日

恒例!航空10大ニュース2012

今年もそろそろ10大ニュースの発表される
年の瀬となりました。

そこで私の独断と偏見で選んだ恒例の
航空10大ニュースの発表とまいりましょう!

①LCC=格安航空会社元年
②日本航空業績急上昇で再上場
③オスプレイの沖縄配備
④MRJ新たに100機の受注
⑤羽田の新規発着枠決定
⑥2012年国際航空宇宙展名古屋で開催
⑦岩国錦帯橋空港開港
⑧十和田湖から旧陸軍機引き揚げ
⑨零戦里帰り公開
⑩日本航空の787就航

今年はこんな結果となりました。

①LCC=格安航空会社元年

  今年は日本にも本格的な格安航空会社が
  次々に誕生しました。
  ピーチ・アビエーション、エアアジア・ジャパン、
  ジェットスター・ジャパンの3社で、搭乗率もまずまず
  のようです。 

②日本航空業績急上昇で再上場

  経営の再建を果たした日本航空が、東京証券取引所
  に再上場されました。
  国などの支援を受けながらの再上場だけにライバル
  ANAとの不公平感も生まれています。

③オスプレイの沖縄配備

  地元の反対が続く中、7月に岩国基地に搬入された
  オスプレイ12機が10月に沖縄の普天間飛行場に
  配備されました。
  アメリカ海兵隊では、平成26年までに残り12機の
  オスプレイを配備し、24機体制で運用に当たる方針です。

④MRJ新たに100機の受注

  三菱航空機が開発中の国産初のジェット旅客機
  MRJが、アメリカのスカイウェストから100機を購入
  することで基本合意しました。
  来年は三菱イヤー、10月に初飛行が予定されています。

⑤羽田の新規発着枠決定

  来年3月末から1日当たり25便増える羽田空港の
  国内線の発着枠が、日本航空3便、全日空8便で
  決着しました。
  配分方法をめぐっては、経営破たんした日航への配慮
  をめぐり全日空との間で対立問題に発展し、政治決着の
  形となりました。

⑥2012年国際航空宇宙展名古屋で開催

  世界トップレベルの航空宇宙技術ビジネス展である
  国際航空宇宙展が今年は名古屋で開催されました。
  会場はポートメッセなごやと中部国際空港セントレアの
  2ヶ所となり、久しぶりの実機の展示参加となりました。

⑦岩国錦帯橋空港開港

  アメリカ軍岩国基地の滑走路を利用した軍民共用の
  岩国空港が今月開港し、運用を開始しました。
  国内では広島西飛行場が廃港になったため、98ヶ所目
  の空港になります。
  年間40万人の利用客を見込んでいます。
  広島では広島空港を利用するより便利との声も・・・・・

⑧十和田湖から旧陸軍機引き揚げ

  2年前に青森県の十和田湖に沈んでいるのが見つかった
  旧陸軍の一式双発高等練習機が9月に引き揚げられ、
  三沢の航空科学館で公開展示されています。
  ほぼ原型を保っており、塗装も当時のまま残っている貴重
  な遺産です。

⑨零戦里帰り公開

  世界で唯一、当時のエンジンを搭載し飛行可能な旧日本
  海軍の零式艦上戦闘機52型が、埼玉県所沢市の
  航空発祥記念館で公開展示されています。
  アメリカの航空博物館から借り入れているもので、来年
  3月末まで公開されます。

⑩日本航空の787就航

  全日空に遅れること約半年、鶴丸のマークも鮮やかな
  日本航空のボーイング787が4月22日から成田-ボストン
  線に就航しました。
  国内線中心の全日空に対し、日航は長距離の国際線を
  中心に運航します。

さて、来年はどんな航空ニュースが生まれるのでしょうか。
とりあえず、注目は10月のMRJの初飛行です。
  

| 11:54 | コメント(4) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れさまです。
田中さんが挙げられたトップ10より言及させて頂きますと、まず④~⑩に好印象を持ちます。
MRJの初飛行、やっと映像でも観られるようになり、田中さんにご教示頂いてから日数が経っている為、「やっとか・・・」と、タイムラグを感じずにはいられません。
ですが、田中さんは実は②を心情的に推されると感じるのですが、色々な角度から観て、一番希望が持てるニュースは、自分は④と考えます。
①;格安は、自分は常に追求しているテーマですが、航空機に関しては、実家は、元々関空に出るより新幹線の方が利便性が良過ぎ、自宅も、今は新幹線が一番アクセスが良くなり、成田・羽田は、逆方向の為、結果的に、飛行時間は短くても、空港に出るまでの時間で同等以上になってしまう、があります。
あと、安過ぎるは弊害ありは、ニュースで運用の不備が指摘される度不安に感じますし、個人的には警戒感の方が強いです。
やはり、航空ニュースも、心から喜べるニュースが数多くエントリーされる事を期待します。

投稿者 ちなみん : 2012年12月18日 13:01

 あれ、F-35の採用は?と思ったら、ギリギリ去年だったのですね。軍事航空では人民解放軍のJ31に驚きましたが、他の国では新しい機体はなさそうですね。再来年の我が国のATD-Xが注目されそうですが、東アジアだけは波高し? 川崎P-1量産初号機!ロールアウトと初飛行。フライ・バイ・ライトの史上初の量産機です。パチパチ! くわえて、エンジンとも国産の陸上4発機の量産機は史上初。
ヘリはめぼしい話はオスプレイ以外めぼしい話はないのですが、自衛隊のUH-Xが発注でトラブルが出ていますね。国産は期待したいので、心境複雑です。海外ではAW609に期待しております。日本には欲しい機体です。
 成田の4000m運用も隠れた話題でした。(個人的には羽田の24時間運用で深夜出発、早朝帰国を体験しましたが)ジェネアビでは、パラシュート付のシーラスの事故に驚きました。
 来年はエアバスA350も初飛行になります。F-35は前途多難ですが、人民解放軍は2~3機種ビックリの機体をだしてきそうですね。良いお年を。

投稿者 フクザワ : 2012年12月23日 00:13

ちなみんさん、ありがとうございます。
トップのLCC元年は、今年、国内でも本格的な運航を開始したという意味での元年ですが、人気とともにパイロット不足という問題に直面しています。
LCCは経営コストを抑えることが、運航存続の基本となっているため、自社でパイロット養成を行うのが難しいのが現状です。
そこで、今後は経験あるパイロットを抱えて各航空会社に派遣するパイロットの人材派遣会社が注目されるかも知れません。
法規制の問題などがあるかも知れませんが、フリーランサーのパイロットが活躍する時代も夢ではなさそうです。

投稿者 ホヅミ : 2012年12月23日 07:12

フクザワさん、ありがとうございます。
来年は国産初のジェット旅客機MRJの初飛行と、A350の初飛行、機体、いや期待に胸膨らむ思いです。
オスプレイも安全運用の地道な積み重ねで、その有効性を実証して欲しいものです。

投稿者 ホヅミ : 2012年12月30日 07:45

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