2012年12月06日
HONDAの「N」が帰ってきた
今年の軽自動車市場ではホンダの軽の躍進ぶりが目立ちました。
九月の月間販売ランキングではホンダの軽がカテゴリー一位に輝きました。
N-boxだけで二万台近く売りつくした,快挙!ホンダの軽が一位に輝くのは久しぶりのことです。
続いて、期待のN−oneが登場するや、いきなり数ヶ月待ちのバックオーダーを抱える人気ぶり今度のN、フロントマスクのモチーフは懐かしの初代エヌサン(メーカーはN360と呼んでいた.会社としてNワンと呼ぶのは今回が初めて;N−Ⅲは70年から)です。
過去のクルマと似せない。と云うホンダの掟を破って初代Nに敬意を払った顔には、昔を懐かしむシニア層も心大きく惹かれた様子です。
ホンダが11月1日に発表したN−one
若いメーカーのホンダが元気のよかったあの頃を彷彿させます
開発担当者はターゲットを団塊世代だと明言していました
昔のNの時代を知っている世代、つまり
昭和40年代前半にホンダ車オーナーとなった
あるいはなりたかった層がターゲットです
減る一方の国内販売ですが、軽とエコカーだけは別。さらにホンダは国内の主軸を軽に置くと宣言。採算の取れない小型車の生産を海外に移管する他メーカーとは正反対の方向で、国内産業の存続、維持を図るとしています。このあたりもターゲットユーザーにはウレシイポリシー。
(あ,奥にあるのは実物大ペーパークラフトです)
遠い昔、初めてN360が発売された時、日本中の若者はホンダの小さなボーイズレーサーに飛びつきました。町中にOHCの甲高いカム音が響いていたのを懐かしく思い出します。
それまでスポーティーと云う言葉と無縁の場所にいた軽自動車のマーケットに
31万円で31馬力と言う価格破壊をもたらしたのが軽四輪後発組の本田技研
このクルマがあったからこそ今の自動車会社「ホンダ」があったと云っても言い過ぎではありません(翌々年のH1300は失敗作に終っていますが)
瞬く間に軽自動車のトップセラーに躍り出たばかりか、リッター当たり100馬力のSの登場は軽自動車にツインキャブ36馬力ブームを巻き起こしました
前年にはカローラ・サニーが発売されマイカーブームの背中を押したばかり
Nの出現は財布の軽い若者の背中を沢山押し続けました。
さらにホンダは軽サイズのオープンスポツカーを発売するとも明言
これはビートの再来か?待ちきれない気もします。
デビュー以来20年を経てもいまだ根強いビートの人気
そういえばビートの復活もエス8から20年を経た頃のことでした!
この11月、ヒルズアリーナは新型Nのカフェになっていました
会場には色とりどりの実車
だけでなく10分の1モデルも各色勢揃い
こっちなら衝動買いも・・・・