2012年10月30日
神田古本祭り
去年,随分寂しい印象を受けた恒例の古本市
今年も相変わらず,賑わいを見せてはいたものの書籍数の減少は否めない印象です。
鉄道、戦記もの,航空機はまだいいほう・・・
クルマ関係は・・・・・・
寂しいほどにありません。
ほぼ偶然の様に見つけた旧い英国のミニ・カタログ集
1960年ころの自動車カタログは、まだ大半が彩色画を用いていて
カラー写真と入れ替わるのは60年代中盤から。まだまだミニスカ
登場以前の話です。
そもそも初代のミニが生まれた背景にはスエズ(運河)動乱による
エネルギー危機への懸念がありました。最も少ない燃料で大人四人が
乗り込める最小限のスペースと軽量な車体。それを実現するための
前輪駆動方式。
世界のトレンドを十年以上も先取りしたすたいるでした。名開発者
A,イシゴニスの工夫はゴムの塊を利用した足回り二も及び
そのスポーティーな走りっぷりはモンテカルロラリーで三連覇を
果たすなど、スポーツカー並みの人気を得るまでになりました。
日本車も、多くがその影響を受け、ホンダのN360は和製ミニクーパー
と称せられるほどでした。
日産も70年に前輪駆動車チェリーをデビューさせましたが、エンジンと
ミッションはイシゴニス方式をそのまま踏襲したものでした。
日本で本格的にFFが主流になる十年以上も前のことです。
半世紀も前に現代にも通用するテーマと技術で世に送り出された
初代、ミニ。末期には日本が最大のお得意先として毎月千台以上の
ミニが海を渡って日本に上陸してきました。
やがて、ドイツ資本の会社に身売りされ、事実上のBMW
最小クラスとして生まれ変わった21世紀のミニは世界中で
初代に劣らぬ人気を博しています。
・・・・・・・・・・・・・これを含めて3冊しか見当たらなかったクルマ書籍
来年以降はどうなっちゃうんでしょう?
これだけ買ってスゴ〜く不安な気持ちを持って帰りました。