2012年09月03日
暑かった!黒部の夏
暑かった8月の終り、黒部峡谷を訪れました。
涼しさを求めて・・・・だったのですが、意外や意外、
暑い黒部でした。
扇沢から黒部ダムの建設現場へ資材を運んだ
大町トンネル。
今は観光用のトロリーバスのコースとなっていますが、
途中、破砕帯と呼ばれる岩盤が砕けて大量の水が
噴出した難工事の場所を通過します。
映画「黒部の太陽」でも描かれたその場所を、今は
青い照明が照らしており、80メートルの破砕帯を
想像体験することができます。
立山連峰の雄大な景色!今回は登山モードでは
なかったので、眺めるだけです。
前日、麓の町、北安曇郡池田町出身の作詞家、
浅原六郎の記念館を訪れたのが功を奏したか、
天候に恵まれ、見事な虹も見ることが出来ました。
浅原六郎は童謡「てるてる坊主」の作者です。
雄大な後立山連峰の峰々を一望出来る黒部平、遥か彼方に
鹿島槍ヶ岳もその姿を見せています。
この日の気温は22度、じっとしていると汗ばむほどでした。
今回は虹に恵まれました。
絵本作家・いわさきちひろの「安曇野ちひろ美術館」の
庭からも美術館にふさわしい見事な虹を見ることが出来ました。
旅の終りに、大町市の仁科三湖を訪れました。
北から青木湖、中綱湖、木崎湖と並ぶ仁科三湖は、
松本清張の推理小説「影の地帯」にも登場する湖で、
学生時代に初版を読んで以来、一度訪れてみたい
と思っていました。
特に青木湖は周囲の大半がうっそうとした森に囲まれて
おり、いかにも清張の小説の舞台にふさわしい雰囲気を
漂わせていました。
小説の主人公であるカメラマンの田代利介は、この湖で
不思議な水音を聴きましたが、この日の青木湖は人も
ほとんどおらず、静かな湖面を見せていました。