2012年04月29日
F-5B製作記その2
久しぶりの晴れ間を利用してようやく下地塗装に
漕ぎ着けたF-5Bです。
真っ白くなっているのは、ホワイトサフェーサーを
使用したためです。
製作中のF-5Bは、サン・テクジュペリの最後の
搭乗機で、全面無塗装のシルバーです。
シルバー塗装は地肌のキズが目立ちやすく、
下地作りが決め手となりますが、そのキズを隠す
ためにホワイトサフェーサーを使っています。
十分に乾燥させたあと、1000番台の耐水サンド
ペーパーでよく表面を整えて、今度はグレー、
もしくはブラックのラッカーでシルバー塗装がよく
馴染むよう下地塗装を行い、その後いよいよシルバー
のラッカーを吹き付けます。
無塗装のジュラルミン地肌といっても、シルバー一色で
塗装すると味も素っ気もない銀色機体になってしまいます。
本物の機体をよく見ると(F-5Bに限らず)、金属の材質に
よって、微妙に色に変化が現れています。
エンジン付近のジュラルミンは、熱で黄色味をおびていたり、
顔が映るほど鏡のようにピカピカに磨かれていたり、逆に
反射をなくしたフラットな地肌だったりと様々。
こを再現するとなると、シルバーラッカーに黒やグレー、
あるいは別の金属色を混ぜてそれらしい色を調合し、
マスキングしながら何度も吹き付けるといった大変な手間が
必要となります。
それをどこまでやるかは、まさに時間との戦いで、時間が
なければこだわりを捨ててあっさりと仕上げるし、時間が
あればじっくりと金属色を再現します。
17日まであと2週間とちょっと、GW中は出掛けなければ
ならない用事があるので、実質は1週間、今回も毎度の
事ながらギリギリの勝負となりそうです(笑)