2012年02月29日
ワンコインオートミュージアム/軽
昔ならホットドック屋さん,今なら赤帽のトラックといえば
富士重工のサンバートラック。
スバル360に続いてデビューし,
街中からオート三輪を駆逐したばかりか、
ハウステンボスのオシャレな貨物車として改装された先代は
日本中にレトロ軽カーブームを広める嚆矢となるなど
国産車には無くてはならない存在でした。
そのサンバートラック、親会社の意向に沿って,今月で生産を終了してしまいました。特に不人気だったと云う訳でもなく、グループ兄弟会社=ダイハツとの棲み分け上,こうならざるを得なかった訳です。クルマそのものはVWやポルシェ並みのリアエンジン駆動、おまけに四気筒水冷エンジンで,昔は軽四輪商用車のトップランナーでした。
マツダの(初代)ボンゴと並ぶ希有な存在です。
外見からだけではサンバーらしい個性というのは
見つけづらいかもしれませんが,エンジンが後ろに
あるため,音が静か、重量バランスが良い、などの
隠れたメリットもありました。
思えば第二次大戦前、名門,中島飛行機をルーツとして戦後は数社に解体され一方の雄はあのスカイラインを生んだプリンス自動車へと発展してゆきます。同じ頃すばるも1500ccのセダンを計画していましたが,世に出たのはプリンスが作らなかった軽自動車のほう。70年代には日産と技術提携、スバルの4WDにはブルーバードの足回りの血統も息づいていたんです。いすゞとの関係,GM資本の傘下へとパートナーが変わって現在はトヨタが株主です。