2012年01月14日
初読みはこの一冊
年末年始の休日はこの一冊を携えて出掛けました
「満天姫伝」物語は16世紀末の豊臣秀吉の死からスタート
徳川家康を巡る政権移行に絡む政略結婚に駆り出され
齢10歳にして福島藩に嫁いだ姫が主人公
家康は自らの養子として満天と名付けて嫁に出す。
長期安定政権を誇った徳川時代の成立を陰で支えた
満天姫の手腕と哲学、史実を元にした創作ですが
暦女でなくても惹き込まれること請け合いです。
豊臣秀吉を先代社長、徳川家康、前田利家、毛利輝元、上杉景勝、宇喜多秀家らを
副社長、専務、常務など会社組織のポジションに喩えるあたりは
流石元日経BP社で各誌を手掛けた著者ならでは。
参考までに取締役/社長室長は石田三成、営業部長クラスに
加藤清正、福島正則、小西行長らが名を連ね・・・・
高橋銀次郎 著 叢文社 刊
ISBN978-4-7947-0678-2(本体¥1,600+税)
浴衣で過ごし檜の露天風呂に浸かりながら
遠い江戸の昔に想いを馳せて見る
満天姫を待ち受ける波乱の生涯と巻末に明かされる重要な秘密?
歴史ドラマの王道を行く作品かも
次の次の次の大河ドラマあたりには原作として登用されるかも
いや、著者はその辺りまで計算済みだろうか?