2011年11月21日
幻のFX機
来月、横浜の「人形の家」で開催される「ろうがんず」の
作品展示会に向けて、目下製作中のグラマンF11F-1F
スパータイガーです。
と言っても、このキットは存在せず、ハセガワの72分の1
のF11F-1タイガーを改造しています。
改造というと聞こえはいいですが、実は垂直尾翼に
付いているピトー管をカットして、大型のテールコーン
を小型に改造しただけです。
エンジンが大出力型になって、空気取り入れ口付近の
形が大きくなっていますが、これは無視しました(笑)
今から53年前の1958年(昭和33年)、当時の
主力戦闘機ノースアメリカンF-86Fセイバーの次の
戦闘機の選定問題で国会が大揺れとなった事件が
ありました。
当初、内定していたグラマンF11F-1Fスーパータイガー
が、実は、まだ開発段階で、試作機が2機しか製作
されておらず、そのうちの1機がテスト飛行したばかり
という状態だったことが判明し、政府は急遽、源田実
空将を団長とする調査団を現地に派遣し評価した結果、
対抗馬のロッキードF-104スターファイターが一転して
次期主力戦闘機に採用されたのです。
結果、グラマンF11F-1Fは幻のFX機となってしまい
ました。
なぜこんなお話をしたかと言いますと、今回の展示会
のテーマが昭和60年代のレトロな雰囲気を作り出そう
ということで、「石坂浩二・ろうがんず作品展2011~
ミニチュアで紡ぐ夢の情景」ということになったのです。
グラマンと平行して対抗馬のロッキードも製作中ですが、
こちらの方は果たして間に合うかどうか、微妙な状況です。
ちなみに、今回の作品展は12月11日(日)~18日(日)、
9:30~17:00(12日休館日、最終日は16:00まで)
横浜の人形の家で開催されます。
ゲスト作家6名の作品も併せて展示されますので、興味の
ある方はデートのついでに是非、お立ち寄りください。
会場内では、黒船ジオラマのフィギュア塗装体験も出来ます!