2011年08月07日
ワンコインオートミュージアム「CARS2」
北緯40度西経172度の北太平洋上から始まるオイルリグを舞台にした
スパイアクションはいきなり007シリーズ※1を彷彿とさせる展開
そう、「007ダイアモンドは永遠に」のクライマックスとおんなじ。
暗躍する石油メージャーの陰謀と代替エネルギーを巡る攻防・・・
今回の「カーズ」2はアクション映画の要素もたっぷりと盛り込んだ
007シリーズばりの傑作に仕上がっています。
※1監督はあからさまな引用は避けたと明言。
アストンマーチンDB-5もノーズはカルマンギアに変更され・・・・
そして,最初のグランプリコースはショーンコネリーも乗り込んで来た東京,秋葉原。
皇居前の公道を封鎖して行われる公道グランプリはグランツーリスモの世界そのまんま!
大きな磁石に吸い上げられる(カルマンギア?)DB-5は「007は二度死ぬ」で登場した
あの秘密兵器。勿論Qお馴染みの秘密兵器も,時限爆弾だって登場する007シリーズの
新作としても充分に楽しめる
そればかりか、クライマックスにはインチゲージの工具を使わぬV8搭載の黒幕※3の正体が
暴露されるといった、クルマオタクの痒いところにもちゃんと手が届いているという寸法。
劇中で鳴らされるドラの刻印がフェアレディ240Z(HS30)のホイールキャップの
デザインであることに気づいた人は・・・・・・・・独りでほくそ笑んで下さい
脚本にはスパイ映画好きとクルマ好きが目一杯工夫を凝らしたあとが伺え,何度見ても
唸らされそう・・・・・
おまけにlemon(不良、欠陥品の意)呼ばわりされるポンコツ(日本語字幕版では「コショー」と訳されている)に今は無いAMCのペーサー、グレムリン※2といったカルトカーも重要な役どころを演じる(酸っぱい品、「失敗作」とでも訳し直したら、判り易かった?)
見どころはまだまだ。英語版ではダレルウォルトリップ(実況コメンテーター役のシボレーモンテカルロ=ダレル・カートリップ役)、ジェフゴードン(黄色いコルベット)といった
nascarレースの人気レーサーが声優を務めるほかルイスハミルトンまで
登場するからビックリ。オフィシャルサウンドトラックには日本からパフュームが名前を連ねる(日本語吹き替え版ではエンドロールにも再度流れています)など話題にも事欠かない作品。
UFOキャッチャーにも登場!
※2ペーサーは70年代中盤、グレムリンはそれより一世代前にかなりヒットしたAMCの小型車。今はクライスラーに吸収され、存在しないメーカー。悪役なので現存するメーカーからは選べない道理?
※3アルミブロックのV8、35000台が生産された・・・・・