2011年06月19日
オスプレイの憂鬱(その6)
2012年の沖縄配備がアメリカ側から発表された
MV-22オスプレイが先日、アメリカ・カリフォルニア州
サンディエゴにあるミラマー基地で日本の報道陣に
公開されました。
ミラマー基地はかつて、トム・クルーズ主演の映画
「トップガン」の舞台にもなったアメリカ海軍の戦闘機
パイロットの養成を行うアグレッサー部隊が存在した
基地です。
このアグレッサー部隊、現在はネバダ州のファロン
海軍基地に移動していて今のミラマー基地は海兵隊の
航空基地としてその役割を担っています。
MV-22オスプレイが配備されているのもこのミラマー
基地です。
サンディエゴ郊外にありますが、周辺住民からは騒音や
配備に対する苦情や反対運動はこれまで起きていないと
言うことです。
オスプレイは、ヘリコプターよりも早いスピードで垂直あるいは
斜め上昇し、基地エリア内から数十秒で飛行高度に達するので
市街地への騒音の影響は少ないようです。
それではなぜ、オスプレイは危険な航空機とか騒音を撒き散らす
航空機と言われるのでしょうか。
10年も前の開発段階での4回の墜落事故が影響を及ぼして
いるのでしょうか、それとも新しい概念の航空機である
ティルトローター機に対する「未知との遭遇」からくる不安でしょうか。
「あんなものが安全に空を飛ぶわけは絶対にない!」との
思いは一部にあるかも知れません。
かつてジェット機が出現した頃、プロペラの無い飛行機が空を
飛ぶはずがないと一部で言われていたことを思い起こすと、
これも分からないわけではありません。
客観的なデータを重んじれば、10万飛行時間の重大事故の
発生回数は大型ヘリコプターよりもオスプレイのほうが低いと
言われています。
こうしたことを証明するためには今回のような報道陣へのさらなる
公開や国内の米軍基地などでの一般公開が必要ではないかと
思います。
学級崩壊をする前にアメリカ側と実現へ向けての交渉に入るべきだと
思うのですが・・・・・・
もっとも、今はそんなことをしている余裕はないでしょうが・・・・・