2011年02月20日
不思議なバイク
マニアの間では有名なのかも知れませんが、
このようなバイクがあるのを私は初めて知りました。
変わった駆動システムを採用しています。
前回のブログでご紹介した高梨廣孝「1/9小宇宙」展
では、19台のバイクや自動車の模型とともに、
「NER-A-CAR」と呼ばれるクラシックバイクの実物も
展示されていました。
大正10年(1921年)から生産されたアメリカ製の
バイクで、ネラカーの名称で日本にも輸入されたようです。
このバイク、どこが珍しいかというと、その駆動系です。
写真では分かりにくいかも知れませんが、左側の黒い
単気筒エンジンのシャフトに直接取り付けられている
フライホイル(オリーブドラブ色のもの)がクラッチの
役割も兼ねており、前後に移動することによって、円形の
ギア輪と接触しチェーンで後輪に動力を伝える構造に
なっています。
エンジンスタートは、写真の中央下の部分に見える小さな
ペタルを外側にキックして行います。
展示模型にも見事にこのシステムが再現されています。
ヘルメットにゴーグル、革ジャンにジーンズ姿でこんなバイクを
走らせたらさぞ気分爽快なんでしょうね!
T・E・ロレンスや白洲次郎が乗ってる姿を想像してしまいます!