2011年02月07日
いつの日にか
去年の10月26日から東京・上野の国立科学博物館で
開催されていた「飛べ!100年の夢・空と宇宙展」が
きのう好評のうちに終了しました。
期間中の見学者数は16万人と、この手の展示会としては
まずまずの結果となりました。
きのうは最終日とあって、コーナーには長い列が出来るほど、
以外だったのは若い女性の姿が目立ったことでした。
最近言われている理系女子の増加にも関係あるんでしょうか?
とにかく、カメラ片手に熱心に資料とにらめっこ、なかなか前に
進んでくれなくてイライラするほどでした。
(そんなこと言っちゃいけませんね!貴重な将来の航空技術者
かも知れないのですから・・・・・)
今回の「空と宇宙展」には初公開される資料も少なくありません。
科学博物館が所蔵する1910年~1935年ごろに陸軍機を
撮影した写真に当時の色を再現した展示コーナーでは多くの
人が珍しそうに見入っていました。
また、長距離飛行の世界記録を達成した「航研機」の珍しい
青焼きの三面図も展示され多くの人だかりが出来ていました。
そして、会場出口のロビーには私が所属する「航空ジャーナリスト
協会」の会員による航空資料の展示コーナーも設けられ、模型
飛行機には小さなお子さん達も興味津々で、説明に当った会員
が質問攻めにあうといった光景もみられたようです。
こうした子ども達や若者達から将来の航空工学博士や航空
技術者が育っていくのかと思うと、なんだかとっても嬉しい気分に
なってしまうのでした。
日本ではメディアも含め、航空関連イベントにはほとんど関心が
なく、あまり取り上げられる機会はありませんが、航空宇宙産業は
高度な知識集約型の産業だけに日本にとっては重要な基幹
産業と位置づけられるべきで、今回の「空と宇宙展」をきっかけに
こしたイベントが各地で開催されることを望みたいものだと、
航空ジャーナリストの端くれとしては思うのであります。