2010年12月14日
恒例!航空10大ニュース発表
ニュースルームの「今年の10大ニュース」も
きのう発表されましたので、今年も恒例となった
と言うより、勝手に恒例にしている「航空10大
ニュース」を私の独断と偏見で選んでみました。
そう言えばきょうは、日野熊蔵大尉が東京・代々木の
練兵場で初めて飛行機によるジャンプに成功してから
ちょうど100年目の日でもあります。
(一般的には19日の徳川好敏大尉による正式な飛行が
日本初とされていますが)
さて今年も航空界ではさまざまな出来事が
ありましたが、今年の「航空10大ニュース」は
こうなりました。
① 日本航空が経営破たん
② 羽田空港が32年ぶりに国際線再開
③ 日米オープンスカイ協定締結
④ 三菱MRJが部品生産を開始
⑤ 茨城空港が開港
⑥ 全日空へのボーイング787納入さらに延期
⑦ スカイマークが国際線進出を発表
⑧ 羽田空港に格安航空会社が初参入
⑨ A380がエンジントラブルで緊急着陸
⑩ 日本の航空100年で記念行事
やはり1位は日本航空の経営破たんではないでしょうか。
日本を代表する航空会社として一時は安全世界一にも
輝いた日本航空が破たんするとは・・・・・・
(思いもよらなかったり、当然であったりと複雑ですが)
2位は羽田空港の国際線再開にしました。
32年前国際線が消える羽田空港のロビーで、
世界各国の航空会社のロゴプレートをいつまでも
眺めていた自分を思い出しました。
3位は日米オープンスカイ協定締結です。
戦後長い間、日本が不利な立場におかれていた
航空協定がこれによってなんとか平等になったことに
なります。
4位は三菱MRJが部品生産を開始です。
初の国産ジェット旅客機として期待が高まっている
MRJの本格的な部品生産開始で夢の実現にまた一歩
近づきました。
5位は茨城空港が開港です。
無駄だ!いらない!と罵詈雑言を浴びせられながらも
アジアの格安航空会社の拠点空港としての重要性を
認めさせようと頑張っている姿がたまりません!
6位は全日空への787の納入がさらに延期です。
今回の延期の原因はテスト飛行中に発生した電気
配電盤のショート火災にあるようですが、なにしろ
世界中の航空機部品メーカーが協力して作り上げて
いるプロジェクトですから部品の品質管理も大変なようです。
何とか早くトラブルの解消を実現させて欲しいものです。
7位はスカイマークが国際線進出を発表です。
スカイマークはエアバスA380を導入して国際線への
進出を果たし、これに伴って日本航空を退職したパイロットや
客室乗務員を400人以上も採用する計画のようです。
8位は羽田空港に格安航空会社が初参入です。
国際線の再開とともに、アジアからLCCと呼ばれる
格安航空会社が乗り入れました。
日本の空も確実に変化しています。
9位はA380エンジントラブルで緊急着陸です。
このニュースにも驚きました。
最新鋭の世界最大の旅客機が初の重大インシデントです。
もっとも別の見方をすればエンジン1つが爆発火災を
起こしても安全に着陸出来る事を立証したとも
言えますが・・・・・!?
そして10位は日本の航空100年で記念行事です。
今年は徳川好敏大尉と日野熊蔵大尉が代々木練兵場で
日本初の飛行に成功してから丁度100年になります。
これを記念して東京・上野の国立科学博物館では、
いま航空100年の記念展示が行われています。
私が所属する航空ジャーナリスト協会でも会員がまとめた
資料を出展していますので、是非、ご覧いただければと
思います。
12月19日(日)には、東京・代々木公園にある記念碑の
前で、航空100年を記念するイベントが行われるようなので
勤務を終えた後、100年前の先人たちの偉業を祝いたいと
思っています。