2010年09月17日
オスプレの憂鬱その4
菅改造内閣がきょう発足しました。
脱小沢色の強い顔ぶれで、党内に確執を
党外(国内外)には難題を抱える内憂外菅、
いや、内憂外患内閣と言ったところでしょうか。
ところで、沖縄の普天間移設問題でこれまで
政府が触れてこなかったV-22オスプレイの
沖縄配備について、このほどアメリカ側が
日本政府に通告していたことが明らかになりました。
早ければ2012年にも配備が始まるとの観測も
出ています。
政府は今のところ正式なコメントは出していませんが、
普天間移設と絡んでいずれ大きな問題となりそうです。
地元沖縄では、すでにオスプレイの配備に反対する
動きも出始めています。
開発中に墜落事故が相次いだことから、オスプレイを
欠陥航空機ではないかとする報道も一部にあり、
住民の間で不安が広がっているのです。
オスプレイは固定翼機と回転翼機の機能を併せ持つ
ティルトローターと呼ばれる大型のローターを主翼の
左右両端に備えており、このローターの角度を変える
ことによって、ヘリコプターのように垂直に離着陸したり、
固定翼機のように高速で飛行することが出来る画期的
な航空機です。
現在、一部のアメリカ軍部隊に配備が始まっており、
沖縄の海兵隊への配備も時間の問題と言えます。
政府はいつの時点でオスプレイの配備予定を公表
するのか、また、どのような内容で公表するのか、
その方法如何では沖縄の基地問題にさらに油を注ぐ
結果となりかねず、慎重な対応が求められるところです。
ちなみに、前にもお話しましたが、オスプレイというのは
タカの仲間のミサゴという鳥類で、獲物を捕らえるとき
ホバリングして狙いを定めることからV-22の愛称として
使われています。
また、寿司屋の「みさご寿司」という屋号も、この鳥の
特徴である捕獲した魚を巣の中で保存し、魚が発酵して
すっぱくなることから使われ始めたという説があります。
何はともあれ、これからこのオスプレイという名前は、
メディアに溢れんばかりに登場すると思われますので
要注目です。