2010年03月12日
祝!茨城空港開港
国内で99番目の空港となる茨城空港が
開港しました。
従来から存在する航空自衛隊百里基地を
利用する共用空港です。
ちなみに、現在、石垣島に建設中の
新石垣空港(2013年開港予定)が開港
すると日本の空港は100となります。
(もっとも、現在使用中の石垣空港が新空港
の開港で廃港となれば99ですが)
なお、多くのメディアでは98番目の空港としていますが、
これは現在、運用休止中の北海道・礼文空港を
カウントしていないためと思われます。
さて、茨城空港については、地方空港バッシング
の嵐の中での開港だけに、テレビのワイドショーは
予想通り、開港前からどつけどつけのいじめの
連続で、傍から見ていても痛々しいほどですが、
これまでに就航が予定されている定期便は、
スカイマークの茨城-神戸間1日1往復と、
アシアナ航空の茨城-仁川間1日1便だけとなると、
批判も無理からぬことと納得してしまうのが、
なんとも悲しいことではあります。
メディアは目先の経済効果、損得勘定で現状を
捉えようとしますが、利用者にとって便利な環境が
整えば、空港の存在価値は高まるはずです。
空港は利益を上げるのが目的ではなく、航空機の
安全運航に寄与し、利用者の利便性を図るのが
目的のはずです。
(何と前向きな考えでしょうか!)
課題として先ず取り組まなければならないのは、
空港へのアクセスです。
最寄り駅や水戸市からの交通アクセスの整備は
最重要課題でしょう。
次に、格安航空会社が参入出来る環境整備と
積極的な路線誘致の働きかけです。
茨城からアジア各地へ、数千円の運賃で行く
ことができれば利用者は増え、乗り入れ航空会社も
チャーター便を含め増加するはずです。
茨城の新鮮な農産物をアジア各地に届ける
貨物便の運航もいいかも知れません。
安全で新鮮な日本の農産物がアジアで人気となれば
地域の活性化も図れるはずです。
(水戸納豆が韓国でブームになったりして・・・)
滑走路の長さは2700メートルと地方空港の中では
基幹空港並みなのでジャンボ機も就航できます。
航空イベントの開催も従来通り積極的に行って
欲しいものです。
百里基地航空祭をはじめ、在日アメリカ空軍の
訓練施設も兼ねている百里基地の特徴を活かして
空港施設への集客を図れるようなイベント企画を
探るべきだと思います。
空港は航空機を利用する乗客だけのものでは
ありません。航空をテーマとしたアミューズメント
施設の一つなのです。
いま、批判の対象となっている地方空港は、
様々な試行錯誤の中で、新たな生き残りの道を
模索しています。
メディアは批判を繰り返すばかりではなく、
そうした空港の取り組みを積極的に紹介し、
地方空港の活性化への道を開くための方策を
探るべきではないでしょうか。
新たな第一歩を歩み始めた茨城空港の明るい
未来を願わずにはいられません。