2009年12月11日
2009航空10大ニュース
政権交代、新型インフル、オバマ大統領誕生、
WBC連覇・・・・今年も様々なニュースに
彩られた一年が終ろうとしています。
航空界でもビッグニュースが相次ぎました。
そこで、恒例の「2009航空10大ニュース」
とまいりましょう。
結果を発表します!
いつものように私が独断と偏見で決定した
今年の「航空10大ニュース」です!
①MRJ海外から100機の受注
②日本航空政府支援で再建へ
③日米航空交渉でオープンスカイ実現(へ)
④成田2500m滑走路運用開始
⑤富士山静岡空港開港
⑥フジドリームエアライン開業
⑦クラシックジャンボ引退
⑧F-35選定へ
⑨成田空港でDC-10炎上
⑩サンダーバード来日
補欠 ボーイング787初飛行成功(予定!?)
と、こんな結果となりました。
MRJは去年に続いて堂々の1位です。
(ひいき目もありますが・・・・)
アメリカのリージョナル航空会社が100機の
大量発注を行いました。
これで全日空と合わせて125機の発注となります。
同じクラスの旅客機に比べ2~3割燃費の良いことが
認められました。
ボーイング787が初飛行に成功していれば、こちらを
1位に持ってくるつもりでしたが、現時点ではまだ
初飛行していません。
ボーイングとしては、年内に初飛行を行いたいようで
11月末に静止テストを実施し、その結果に問題が
なければ今月14日にも初飛行が実施されるのでは
との観測が流れています。
2位の日本航空政府支援で再建へは、日本の翼の
存続を望む多くの国民の聴こえざる声に納得の
結果だと思います。
鶴丸の復活を望むのは私だけではないと思います。
3位の日米航空交渉でオープンスカイ実現(へ)も大きな
ニュースです。
(へ)としたのは、オープンスカイ締結の方針では日米
双方が一致していますが、まだ細部が詰めきれていない
ようで、10日までの日程を1日延長して交渉を続ける
ようです。
(ひょっとして普天間問題が影を落としているのでしょうか?)
いずれにしても長い間、日米間の航空交渉には不平等が
生じていましたが、ようやく対等の立場で運送業務が実現
しそうです。
4位の成田空港2500mで運用開始は、日本の空の
玄関としての機能がようやく本格化したことに一種の
感慨を覚えます。
成田が開港する直前、管制塔の最終調整を取材して
から31年が過ぎました。
周辺各国に次々と巨大空港が建設され、ハブ空港
としてのお株をすっかり奪われたかっこうですが、
今後、航空需要の復活とともに活躍を見せてくれる
ことでしょう。
5位の富士山静岡空港の開港は、メディアの地方空港
バッシングの中で誕生した歓迎されざる存在のようです。
でも、叩かれる子どもは強く逞しく成長します。
静岡空港も2500mの滑走路を活かして発展して欲しい
ものです。
メディアにも応援する人物が一人いることをお忘れなく!
6位のフジドリームエアライン開業は、久々の明るい
ニュースでした。
その機体デザインの明るさもさることながら、松本空港
の救世主となった心意気にリスペクトです。
7位のクラシックジャンボ引退は、経済不況の今年を
象徴するような出来事でした。
1970年代に華々しくデビューし、空の大量輸送時代の
一翼を担ったクラシックジャンボも、燃費の悪さが災い
して次世代機にその地位を譲りました。
しかし、傑作旅客機の名は永遠に残ります。
8位のF-35選定へは、F-22に固執するあまりに
大幅に遅れてしまった航空自衛隊の次期主力戦闘機
の選定問題がようやく本格稼動しそうです。
9位の成田空港でDC-10炎上は、成田空港で起きた
初の重大事故だっただけに強烈な印象でした。
10位のサンダーバーズ来日は、5年前のショーが
雨で軒並み中止となっただけに、期待したファンも
多かったと思います。
私は百里の被害者の一人なので今年は浜松にも三沢
にも千歳にも行きませんでした。(残念!)
というわけで、今年の「航空10大ニュース」はいかが
だったでしょうか。
来年2010年は、日本の空に飛行機が飛んでちょうど
100年になります。
1910年12月19日、東京・代々木練兵場で徳川好敏
大尉が、日野熊蔵大尉とともに国内初の動力飛行に
成功しました。
機体はフランスから購入したアンリ・ファルマン機、
(日野大尉はグラーデ単葉機)今のところこの偉業を
記念する行事などは殆ど計画されていませんが、
(おそらく国もメディアもほとんど関心を示さないと
思いますが)私は折にふれ、このブログ等で航空100年
に関する様々な情報をお伝えして行きたいと思っています。
どうぞお楽しみに!