2009年10月02日
嬉しいニュースが飛び込んできました!
嬉しいニュースといってもオリンピックの
話ではありません。
三菱航空機が開発中のリージョナルジェット
「MRJ」が、海外の航空会社から初の受注を
受けました。
それも、なんと!100機前後の受注です。
海外からの受注はこれが初めてで、今後の
受注拡大に弾みがつくのではと、期待が
広がっています。
「MRJ」は、先ごろ吉田さんもブログで紹介されて
いたように、主翼の主要部品を炭素繊維複合材から
通常のアルミ材に素材を変更しました。
これは炭素繊維複合材を採用した場合、強度を
保つ為に補強材の追加設計が必要となり、
これを行うことによって重量が増加し、従来のアルミ材と
あまり変わらなくなってしまう事が判明したためと
言われています。
それなら経験豊富な従来のアルミ材での加工のほうが
信頼性がより高まると判断したようです。
これと併せて居住性の観点から胴体直径を一回り
大きくしました。
(正確には胴体の縦の直径を6.4センチほど拡大しました)
これによって初号機の納入が約3カ月ほど遅れると
言うことですが、今回の受注には影響は及ぼさなかった
ようです。
「MRJ」の最大の売りは燃費性能と低騒音性能、それに
居住性の良さで、特に燃費性能は新型エンジンの
PW1000Gの採用で従来のジェットに比べ12%も
燃費が良くなっていると言われています。
競合するロシアのスホーイ・スパージェット100や
ウクライナのアントノフAn-148、それに中国の
ARJ21と比べても遜色はなく、カナダのボンバルディア
CRJ700やブラジルのエンブラエルERJ170とも
互角かそれ以上の性能を誇っています。
(かなり遠慮した表現にしていますが・・・・笑)
今回、海外初の受注を行ったのは、アメリカの大手
地域航空会社を傘下に持つ、トランス・ステーツ・
ホールディングス。
厳しい競争にさらされているアメリカの企業が「MRJ」を
受注したことで、「MRJ」の燃費の良さ、低騒音性、
居住性の良さが世界中に知れ渡ることになり、
環境ブームの高まりと相まって、日本製リージョナルジェット
の人気は益々高まりを見せそうです。