2009年07月05日
私のラジオデイズ77
衆院選挙の前哨戦として注目される
静岡県知事選挙の投票が始まりました。
選挙の結果を固唾を呑んで見守っているのは
候補者や静岡県民ばかりではありません。
こんなに注目される知事選挙ってこれまで
なかったのではないでしょうか・・・・・
さて、前回もお話した国会の記者クラブ制度に
ついてもう少し続けましょう。
この国会記者クラブに加盟するには、
厳しい条件があります。
その条件とは・・・・・
先ず第一の条件は、日本新聞協会に加盟する
メディアであることです。
日本新聞協会には、日本の殆どのマスメディアが
加盟していますが、中には加盟していない
メディアもあり、こうしたメディアは国会記者クラブに
加盟することは出来ません。
(従って、基本的には個人で記者クラブに加盟する
ことは出来ません)
勿論、日本新聞協会に加盟していても国会記者クラブ
には加盟していないメディアも数多くあります。
次に個人登録として記者活動を行う社員を加入させる
わけですが、この際、正社員である必要はなく、
契約のアナウンサーや記者を加入させることもできます。
中には例外として、番組で解説を行っている政治評論家を
登録メンバーに加えている社もあります。
(こうしたケースの場合は個人での加盟が可能です)
登録申請には、申請書のほかに顔写真も必要になります。
ニュース映像を見ていると、国会内で取材活動する
記者の首から顔写真付きのIDカードがぶら下げられて
いますが、これを忘れると絶対に国会内に入ることが
出来ません。
それからもう一つ、記者バッジがあります。
大抵の記者は、背広の左襟のホールにこのバッジを
付けていますが、これも忘れると国会内に入ることが
出来ません。
つまり、国会内で取材活動するには、記者証と記者バッジの
2つの着用が絶対条件になります。
(これを失くしたりしたらそれこそ大変なことになります)
さらに総理官邸で取材するためには、永田クラブへの
登録が必要で、国会記者であっても永田クラブへの
登録がないと、入り口で排除されてしまいます。
(テレビのモニター画面で入館者の厳しいチェックを
しています)
こうして無事に国会内に入れたとしても厳しい取材制限が
あるのです。
在京のラジオ局を中心として全国のラジオ局(テレビ兼営も
含む)の一部が加盟する国会放送記者会(民放クラブ)は、
衆議院内に部屋があります。
(例外として通信社も1社加盟しています)
ご存知の通り、国会を正面から見ると中心部にある
タワーを境にして左側が衆議院、右側が参議院に
なっています。
民放クラブに所属する記者は、衆議院が発行する記者証で
活動しているので、参議院では自由に取材活動は
出来ません。
参議院で取材するには、当然、事前申請が必要になって
きます。(事前申請は衆院でも委員会の音声を録音する
場合必要です)
やれやれ、国会での取材活動というのは実に骨の折れる
ものなのです。
次回は、その大変さをもう少し詳しくお話しましょう。