2009年06月05日
祝!富士山静岡空港開港
「厳しい門出」、「逆風下の離陸」、
「視界不良のスタート」と、新聞の見出しは
どれもこれも後ろ向きなものばかり、
せめて私ぐらいはこう申し上げておきましょう。
開港、おめでとう!富士山静岡空港!!!
ようやく開港に漕ぎ付けた富士山静岡空港。
木立が邪魔をして滑走路を短縮しようとしたり、
責任をとらされて知事が辞任に追い込まれたりと、
前代未聞の展開となった富士山静岡空港ですが、
ともあれ、開港に至ったことは個人的に大いに
喜びといたすところです。
(この見解はJ-WAVEとはいっさい関係ありません)
富士山静岡空港は我が国の空港としては98番目の
空港となります。
来年3月には99番目の茨城空港のオープンが控えており、
(茨城空港は航空自衛隊百里基地との共用空港です)
いよいよ日本も100空港時代に近づくことになります。
いったい、狭い日本にそんなに空港を作ってどうするの?
という意見は当然あります。
その昔、「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」といった
交通標語がありました。
この標語は、しばしば空港建設反対派のキャンペーンに
使われましたが、世の中には急がなければならない人も
沢山います。
ライト兄弟の人類初の動力飛行から百数年、航空機は
驚異的な発展を遂げました。
今後の100年を考えると航空機は更なる進化を遂げるのは
間違いありません。
墜落しない航空機、音の出ない航空機、滑走路のいらない
航空機、太陽エネルギーを動力とする航空機、超音速の
旅客機(コンコルドの次世代)、などのカテゴリーはすでに
実験段階に入っているものもあります。
こうした航空機が実用化を迎えた暁には、航空輸送は
それこそ電車やバスのように日常の足として使われて
いることでしょう。
確かに現実は厳しい経営状態に直面していますが、
長期的に見れば航空輸送は決して悲観的な業種では
ないはずです。
きのうの富士山静岡空港開港の日、エプロンには
各地方空港に飛び立つ日航や全日空の旅客機に
混じって、7月から運航を開始するフジドリームエアラインズの
エンブラエル170が、真紅の機体を輝かせて華やかな彩りを
添えていました。
地方空港から国内はもとより世界の空へ、
夕飯のおかずを買いにソウルまで・・・・そんな
グローバルな空の旅が日常化されようとしています。