2009年05月25日
FXに新たな動きが・・・・
FX、といっても、あの金融商品のことでは
ありません。
昔はFXと言えば、次期主力戦闘機と
決まっていましたから、最近の新聞の
見出しにFXの文字が躍ると、一瞬、
次期主力戦闘機の記事かと思ったりして
困ったもんです。
さて、きのうの共同電によると、
航空自衛隊の次の主力戦闘機の選定を
めぐって、アメリカのゲーツ国防長官が
開発中のF-35ライトニングⅡの採用を
日本側に打診していたことが分かりました。
現在、日本が進めている第4次F-Xの
選定作業は、退役が始まっているF-4EJ改
ファントム戦闘機の代替となる戦闘機を
導入する計画で、ご存知のように日本側は
世界最強の戦闘機F-22ラプターを喉から
手が出るほど欲しがっています。
ところが、アメリカ側は最新テクノロジーの
海外流出を理由に輸出は一切認めていません。
こうなると、時間ばかりが無駄に過ぎていき、
ファントムの賞味期限は過ぎるは、次期主力
戦闘機は決まらないはで、崖っぷちギリギリの
状態になりつつありました。
そこにきてゲーツ国防長官の発言です。
共同電は「F-35は良い飛行機だ」とのコメントを
伝えています。
この発言、裏を返せば「F-35は日本に
売るには良い飛行機だ」と言っているように
聞こえるのですが・・・・・
このF-35、いったいどのような戦闘機かというと、
現在、ロッキード・マーティンが中心となって
開発が進められているJSF(Joint Strike
Fighter)=直訳すると統合打撃戦闘機と
なります。
つまり、空軍も海軍も海兵隊も同一機種で
統一しようということで、通常離着陸型の
機体に加えて艦載機型、短距離離陸・
垂直着陸型の3タイプを開発中です。
統合戦闘機というと、その昔、マクナマラ
国防長官が空軍と海軍の戦闘機を統一
させようとしてF-111を開発したものの、
海軍型のタイプの重量増加で海軍の採用を
あきらめたいきさつがあります。
こうした苦い経験がありながら、再び同様の
開発計画を推し進めていることに対して、
一部に不安視する向きもありますが、
すでに、アメリカとイギリスが共同で開発作業を
行っており、最終的にヨーロッパを中心に
10カ国が採用するのではないかと見られるなど、
その生産機数は5000機以上になると言われています。
2012年に実戦配備が予定されていますが、
開発スケジュールが日本のF-Xの選定作業と
かみ合わない部分もあり、基本戦略も含めて
今後の動向が注目されます。
いっその事、国産機でとの声もありますが・・・・・?