2009年02月01日
輸送機VS攻撃機
遅ればせながら私も観て参りました。
「007慰めの報酬」・・・・・
「007」は公開初日に、がお約束だったんですが、
少し遅くなりました。
冒頭から息が止まるような圧倒的な迫力・・・・
ドルビーサウンド全開のノンストップアクションが
展開されます。
高級外車が惜しげもなく凸凹になって・・・・・・
と、これからご覧になる方のために詳しくは
触れませんが、とにかく、これまでのボンド映画に
比べ数十倍のスピード感と連続アクションで
物語は進行します。
ダニエル・クレイグは前作に続いて、今回も
人間味たっぷりのボンドを好演しています。
そして、期待を裏切りませんでした。
空中戦のシーン・・・・・・
無塗装、ジュラルミンの地肌ギンギンのダグラス
DC-3と、イタリアのアエルマッキSF260
練習/攻撃機が、大迫力の空中戦を繰り広げます。
前回のブログでSF260をサボイア・マルケッティ
SIAI260とご紹介しましたが、どうしても古い
航空機メーカーの名前が出てしまいます。
現在はアエルマッキ社に生産販売が移って
いますので、こう表記します。
さて、輸送機と攻撃機との空中戦?
と思われた方はかなりの通の方です。
基本的に輸送機には武装はなく、攻撃機との
空中戦は成り立ちません。
(ベトナム戦争当時、DC-3に機関砲を装備して、
地上の目標を基点に旋回し、ベトコンを掃討する
作戦が行われたことがありますが・・・・・)
当然、攻撃機のほうが圧倒的に有利な立場に
なるわけで、映画でも最初は一方的な展開と
なります。
しかし、そこはジェームズ・ボンド、徐々に敵機を
追い詰めていきます。
果たして結果は・・・・・・・
と、この後は映画を観てのお楽しみ・・・・・
今回の作品は、シリーズ初の続編とあって、
物語は前回「007カジノロワイヤル」のエンディングの
およそ1時間後から始まります。
ボンドの持つ拳銃もシリーズ初期の作品を想定して
いるためブロスナン・ボンドが使用していたワルサー
P99から再びワルサーPPKに戻っているのが
嬉しいところです。
原作者のイアン・フレミングは、スパイ小説の成功の
秘訣は登場人物のキャラクターを際立たせることと、
小道具にこだわることと述べています。
ボンド映画が色あせない理由の一つは、こうした
小道具にこだわることと、そしてもう一つは、
常にその時々の国際情勢を敏感に反映させて
いることです。
今回のテーマは環境破壊と水や食糧問題、
東西冷戦構造の崩壊でスパイ映画の危機が
一時叫ばれましたが、どうしてどうして、
世の中には常にスパイ映画の題材になりそうな
テーマは横たわっています。
ジェームズ・ボンドの次の指令は何なのか・・・・
楽しみです!!