2009年01月27日
私のラジオデイズ63
007シリーズの生みの親、イアン・フレミングが
生誕して100年になります。(1908~1964)
最新作の「007/慰めの報酬」も公開され、
相変わらず順調なスタートのようです。
1962年公開の第1作「007は殺しの番号」
以来、47年、よくも1作も欠かさず映画館に足を
運んだものです。
今回、特に期待しているのはダグラスDC-3と
サボイア機との空中戦闘シーンです。
007シリーズに関する書籍を始めとする文献は
それこそ山ほどあり、マニアにとっては
恰好の研究テーマとなっていますが、
作品に登場する航空機を取り上げたものは
あまりないようです。
(全部読んだわけではありませんが・・・・)
ジェームズ・ボンドは過去の映画作品の中でも
様々な飛行機を操縦していますが、今回は
そうした作品の中から印象的なシーンを
振り返ってみます。
ボンドが最初に飛行機を操縦したのは、
5作目の「007は二度死ぬ」に登場した
オートジャイロ「リトル・ネリー」だったと思います。
(3作目のゴールドフィンガーの中でも
急降下するビジネスジェットの操縦桿を確か握って
いましたが・・・・)
日本を舞台にしたこの作品は、初代ボンド役の
ショーン・コネリーの相手役に日本人俳優の
丹波哲郎や若林映子、浜美枝などが出演した
こともあって注目を集めました。
映画に登場したオートジャイロは当時、
ホームビルダーの間で人気だったホームビルト機を
改造したもので、ロケット砲を搭載し大暴れしました。
(エアフィックスからプラモデルも発売されました)
13作目の「007オクトパシー」では、3人目の
ボンド役のロジャー・ムーアが超小型ジェット機の
「アクロスター」を操縦して、大空を縦横無尽に
駆け回るシーンがありました。
馬を輸送するトレーラーからアクロスターが出現し、
道路から飛び立つシーンは、いかにもアクロスター
の特徴を活かした演出でした。
4人目のボンド役のティモシー・ダルトンは、
15作目の「007リビング・デイライツ」の中で、
何と!大型輸送機のロッキードC-130ハーキュリーズを
操縦しています。
カーゴドアが開いたまま空中に放たれたネットの上で
格闘するシーンは圧巻でした。
5人目のボンド役のピアース・ブロスナンは
本格的なジェット練習機を操縦しています。
18作目の「007トゥモロー・ネバー・ダイ」の
冒頭シーンで、武器密輸基地からチェコ製の
L-39アルバトロスを奪って脱出するシーンです。
練習機といっても攻撃機仕様もあり、映画では
地上で派手に機関砲をぶっ放すシーンが
印象的でした。
そして、22作目となる今回の「007慰めの報酬」では、
6人目のボンド役のダニエル・クレイグが・・・・
まだ映画を見ていないので何とも言えませんが、
メイキングではDC-3とイタリア製練習機の
サボイア・マルケッティSIAI260が登場していますので、
期待が高まります。
こうしてみると、飛行機を操縦していないのは、
6作目の「女王陛下の007」に出演した2人目の
ボンド役、ジョージ・レーゼンビーだけとなります。
この人、飛行機が嫌いなのでしょうか・・・・・