2009年01月19日

ハドソン川の奇跡・・・・・その2

昨日もお話したUSエアウェイズの
NY・ハドソン川不時着水事故・・・・・
機長のサレンバーガー氏への称賛が
やみません。

今朝の共同電は、称賛の理由として
操縦歴40年以上という熟練の操縦技術や
冷静な対応に加え、すべての乗客を脱出させた
後に旅客機を後にした姿が、ヒーローを好む
アメリカ人の共感を呼んだものとみられると
報じています。

アメリカのメディアによると、サレンバーガー機長は
14歳で飛行機の操縦資格を取り、空軍では
戦闘機のパイロット(主にF-4)を務めました。
そして今回、事故を起こしたUSエアウェイズに
移った後、非常事態に対応するため心理学を学び、
アメリカ運輸安全委員会の航空安全に関する
研究会にも参加しました。

またグライダーの資格も持っていたため、
推進力を失った事故機を何とか着水させることが
出来たと伝えています。

さらに報道によると、サレンバーガー機長は関係者に
「訓練してきたことをやっただけで、自慢も感動もない」と
語っているそうです。

今朝放映されたテレビの映像を見ますと、
事故機はまさに絶妙な進入角度で着水しています。

これより頭上げでもだめ、頭下げでもだめという
角度です。

頭上げだと機体後部が先に水面に当り、バウンドする
恐れがあります。
頭下げだともちろん機首から水面に突っ込む形で、
これもダメージが大きくなります。

機長はグライダー操縦の経験があるということで、
推力を失った航空機の操縦には、ある程度の操縦の
「感」というものがあったのではないでしょうか。

もちろんグライダーと旅客機では、その滑空比は比較に
なりませんが、そのコツはすぐに会得したのではないか
と思います。

それにしても、高度が十分であれば、グライディングと
急降下をくり返して操縦のコツをつかむことが出来ますが、
今回のように、高度が低く、一発勝負で見事な着水を
行った機長の操縦技術は、称賛されてしかるべきでしょう。

今回の事故によって、航空会社への信頼が高まり、
利用客が増加するとの見方も出ています。

今回の事故を「ハドソン川の奇跡」として片付けるのではなく、
事故の検証をしっかりと行って、機長が緊急事態に直面し、
如何に考え、如何に対応したのか、それこそ冷静な報道を
行って、航空輸送の安全に役立てていかなければならないと
思います。

(尚、今朝の朝刊の機体引き上げの写真を見ると、
右エンジンは翼に付いたままになっています。エンジンを
脱落させるほどの衝撃ではなかったようです)

| 11:00 | コメント(2) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

川の監視カメラに着水場面が映りこんでいましたね。
それでも尾部にはダメージがあったような話もありますので、いかに「水は硬い」かを思い知ることができます。

あんなに込み合った場所で、陸地に落ちていたら、まして摩天楼につっこんでいたらと思うと、恐ろしいではすまない地獄絵図が展開されて、大統領就任式さえ飛ぶことになったことでしょう。

それにしても航空会社の株価が上がるとは、株式市場がいかに「人気トレードカード市場」もしくは「博打市場」だと改めて思いなおしてしまいました。

投稿者 PAKU : 2009年1月19日 12:41

田中さん、お疲れさまです。
自分は、今回のニュース、多田さん・天谷さんを始めとした皆さんからお伺いしましたが、実際の画像は見ていないのです…
田中さんのお話をお伺いする度に、今回のニュースの奇跡を感じずにはおれません…
サレンバーガー機長、本当に冷静に、客観的に操縦
、奢る事もなく、至って冷静にご自分の事も…
やはりパイロット歴40年の経験と、冷静沈着さと「勘」なのでしょうね。
昨日もお話しましたが、自分も、任務に忠実でいながら、それを誇る事なく自然体でありたいものです…

投稿者 ちなみん : 2009年1月19日 16:16

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