2007年12月30日
1年 でこんなに・・・
・トルコ議会がクルド人組織越境攻撃を容認決議
・サブプライム・ローンの焦げ付きに端を発する株波乱
・ゴア前米副大統領のノーベル賞受賞に触発されたか?ブッシュ政権、温暖化対策に本腰
・バイオ燃料特需で穀物価格が一斉上昇
・FRBによる度重なる政策金利・利下げ
どれも今年の海外重大ニュース候補のように見えますが
これらのニュースは
・原油価格高騰,NY市場で100ドル目前
というニュースのバックグラウンドになっています。今年の初めは120円台も珍しくなかったレギュラーガス価格
(2007年1月29日撮影)
12ヶ月で30円以上の値上がり!!!
トルコ議会がクルド労働者党(PKK)の壊滅に向け、
イラクへの越境軍事作戦を承認するよう議会に求めたことが直接の引き金でした。
それだけでなく夏に噴出したサブプライム問題で
米株市場を逃げ出した資金が原油先物市場に流入する
といった下地もあった.
そして、今まで地球温暖化ガス削減に無頓着だった
ブッシュ政権が本格的にバイオ燃料導入を表明した
モノだから,農家はサトウキビやトウモロコシに
シフトし,その他の穀物価格の高騰と言う副産物を
産み出してしまった。
ブッシュがさんざん挑発しているイランも
重要な産油国で,この国をおかしなことにして
しまったら,日本もタダでは済まされません。
つまり今年の海外・重大ニュースのいくつかは
石油製品の価格上昇にリンクしているということ
これに加えて三十年も前に暫定で付け加えられた
24円あまりの揮発油暫定・税の行方はいかに?
民主党はこれを武器に総選挙を有利に運ぼうという
狙いですが,自民の道路族が黙っているかどうか?
二度の石油ショックを体験している世代としては
モノ不足、節約ブーム、価格高騰というイヤな思い出
ばかりが頭をよぎります
来年はどうなることやら・・・・