2007年11月02日
東京モーターショー
脚光を浴びる新しい技術の陰で
地道に改良を重ねるエンジニア達の
汗の結晶にも目を向けてみましょう。
木次さんの名言「ワタシ、工具の一つにも美しさを感じちゃうのよね」
エンジニア達も同感のようで・・・
今回注目の的!GT-Rの最大の売りは
トランスアクスルとその中のツインクラッチ6MT
どちらもずっと昔にポルシェが開発してますが
(924,962)FRで両方、というのは初
今回スカイラインの名前を冠さなかった
一つの理由がここにもありそうです。今回の「R」はトータルでも一万台くらいの
生産台数しか想定されていないので、
このトランスアクスルもほかに転用が
利かなければとんでもなく高価な部品と
なる筈です。
今回真っ先に見たかったのはホンダのコレです。↓
「ここから生み出された油圧が動力を伝えて・・・」
説明読んでもさっぱり解りません。今まで見た事も
無い部品です。
↑これは油圧を使ったホンダの全く新しい自動変速機。
オートマ免許で運転できる本格的な大型バイクも
まもなくお目見えしそうです。作動のヒントにはこんな仕掛けも
BMWが先鞭をつけたバルブトロニック
今ガソリンエンジンの世界的トレンド技術
と言えるかもしれません。
簡単に言えば一台のエンジンを省燃費型から
超高性能版まで自在に変化させてしまうもの。
アクセルはワイヤーでバタフライを開閉する
のではなく、モーターを動かし、複雑な仕掛けが
バルブを自在に操りエンジンの回転数を決めます。
日本では今年、トヨタ自動車の「バルブマチック」や
日産自動車の「VVEL」が相次いで実用化に漕ぎつけました。
トヨタの可変カムは新・ノア/ボクシーに搭載されています。
(日産はスカイラインから)
こちらはスズキの二輪車ブースに置かれた
連続可変バルブタイミング・三次元曲面カムの展示↓狙いは同じでもアプローチの仕方は各社各様
アクセルでバルブ制御のモーターを動かす点は同じです
発想は古くからあったものだそうですが
開発を左右したのは信頼性の確立だそうです。
日本を代表する変速機メーカー
アイシンご自慢の8速オートマ・ミッション。
そしてレクサスに搭載されるハイブリッドシステムの中枢
もっと安いクルマにも搭載されれば
地球規模で温暖化防止にも貢献できる筈
あとはメーカーの考え方次第か・・・・
日本の自動車産業を発展させたのは
こうした技術開発の膨大な積み重ねが
あってのこと。アジア諸国がこれから
日本に負けない技術で対抗してくるか。
ジャパンメイドもコレからが正念場です。