2006年11月30日
今年のカーオブtheイヤーは・・・大蛇だ!
と聞いて、一体どのCOTY(Car・of・TheYear)?
と突っ込まれるくらい、
日本のカーオブtheイヤーの数も増えました。
今日、木曜日
「あなたが選ぶ カー・オブ・ザ・イヤー」(Consumer's Choice Award-Car of the Year (CCC))。記念すべき第一回の表彰式が六本木ヒルズアリーナで行われています。
注目のイヤーカーは果たして・・・
ヨーロッパに倣って日本でもCOTYを設けたのは
私が覚えている限り1972年、三栄書房の雑誌、モーターファンが
初代ホンダシビックに与えたのが最初だったと思います。
これが次第に発展して、宗派も増えた結果
色々な団体が独自に選ぶYearCarが増えていきました。
あの頃はレコード大賞、歌謡大賞、有線大賞に新宿音楽祭・・・
72年だけでも瀬戸の花嫁、喝采、せんせいなどが
それぞれの年間最優秀賞を獲得したり、最優秀新人賞が
何人も存在したり・・・・
必ずしも選ばれた車が一番売れている、と言うわけでもなく
技術的に最高なのか、と言えばそれはまた別問題ですが
次第にCOTYの権威が上がるにつれて、メーカーの
「選挙運動」も激化してゆきました。名だたるジャーナリストを
一週間以上、欧州に「お招き」して、じっくり新車を「評価」してもらう。
もちろん、宿泊・食事は抜かりありません。アゴ足はもとより
その間他の仕事が出来ない、と言う名目で休業補償までも
戴けます。
つまり、ヨイショ上手なメーカーがCOTYを取る確率が
高くなってしまう、(接待上手なメー)カーオブtheイヤーと
なる訳です。勿論、初めに良い車ありき、ですが。
そんな経緯から、COTYも分家、独立を繰り返し
プロレス団体の数だけ世界一がある、様な状態が現状です。
評価なんてものは所詮、主観のカタマリです。
ジャーナリストの採点ではなく、車を買う側の立場で
イヤーカーを選ぼう。と言うのが今回のCOTYです。
人気投票ですから、買えそうなクルマ、それ以外のクルマで
大きく評価が変わってくるでしょうが、
ニュースの送り手としては、いちいち「●△◇★のカーオブtheイヤーは」
と付け加えなければならないので、面倒でしょうがないったら・・・・・
この中で注目に値するのは世界の大メーカー、トヨタの
お膝元から3時間もクルマを飛ばせば着いてしまう
富山の日本一小さな自動車メーカー、ミツオカが
独力で作り上げたスポーツカー、大蛇/オロチです。
トヨタmr-sが生産を終えてしまうと国産車唯一の
国産、量産ミッドシップスポーツカーとなります。
エンジンこそカムリと同じですが、ボディを
骨格から作り上げ、日本の厳しい基準をクリアして
全国どこの車検場でも普通に車検をパスする
というのは、とても画期的な事なんです。
顔つきを見ているとルージュをひいたり
つけまつげでお化粧してあげたくもなります
が、やがて北陸の工房からマラネッロも
真似出来ないような魅力的なクルマが
誕生する日が来るかもしれません。