2022年10月30日

MAZDA CX-60

今週のブリヂストン ドライブto theフューチャーではMAZDA CX-60を採り上げています。
なあんだフツーのSUVか、と思ってみたら大違い。実に画期的な新種なのです。

6気筒エンジン搭載といえば、取り立てていうほど珍しいわけではない・・・・その大部分は今やV型6気筒です。それまでの直列6気筒に比べてエンジンをコンパクトに設計できるほか、吸気管や排気管も取り纏めやすくなるのがメリットで、全長が短くなる点では衝突安全性を高める上でも有利です。
そんなわけでコックさん乗用車の6気筒は今や全てV6ばかりでした。

それが、この時代にあって全長の長い直列6気筒エンジンを載せ、プロペラシャフトで後輪を駆動するという、20世紀を代表するようなレイアウトを採用したのが、このCXー60というわけ。
直列6気筒エンジンの何が良いのかと言えば、そのスムーズで滑らかな回転バランスの魅力にあります。
日本でBMWセダンの人気に火が着いたのも、この6気筒エンジンの出来栄えが素晴らしかったからで、ライバルメルセデスをしても直6エンジンはBMW製が欲しいと言わしめたほどです。

日本車でも直6エンジン搭載車の人気は別格で、トヨタ2000GTやスカイラインGTはじめ日産、トヨタの往年の名車にはおおくの直6が存在しました。とりわけ性能を売り物にするGTカーにはうってつけ。ロングノーズのデザインも決してデメリットとはなりませんでした。

今回マツダとしては初めて乗用車に直6エンジンを搭載したわけですが、もちろんこの1車種のみに開発したエンジンであるわけがなく、これから登場するであろう大型セダンの土台として縁の下で働くことが期待できそうです。
そこで機になるのが親方トヨタの存在。クラウンもマークXも6気筒セダンは相次ぎ消滅。今あるクラウンの新型はカムリハイブリッド同様4気筒横置きエンジンです。

ひょっとしてこの新しいレイアウトがトヨタの大型セダンの将来を担うのか?期待はできると思います。需要の少ないスポーツカーやこうした高級セダンのカテゴリーで、トヨタは単独開発を良しとせず、他社との協業策を採ってきました。ハチロクはもともとスバルのボクサーエンジンと、スバルサンバーの生産ラインから生まれ、スープラもBMWを土台としてオーストリアの工場から運ばれてきます。

はてさてピストン西澤師範はこの車をどのように評価するのか?交通コメンテーターの西村直人さんのご意見も併せてじっくりと味見した様子をお聞きください・・・・・・

| 17:04 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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