2022年05月23日

堀江さん小笠原諸島を通過

およそ2ヶ月前、サンフランシスコからあの堀江謙一さんのヨット=マーメイド3世号が出発し、兵庫県西宮港を目指して順調に航海を続けています。
ついに、小笠原諸島父島と北鳥島の間を抜けました。残すところ西宮港まであと1割の行程、もう玄関先も同然です・・・・・・が、ここからが正念場、あるいは天王山ともいえるヤマ場です!

現在位置を示す東経の数字が表示が本州の最東端、三陸の宮古市辺りと同じ142度台を示しています。船体の現地時刻もすでに日本標準時と同じになっています。
地図上ではここから日本列島目指して一直線に見えますが、問題は梅雨前線の位置。

これまでは、貿易風に乗ってひたすら西を目指す順調な航海でしたが、貿易風帯を抜けて北回帰線からは緯度にして10度ほど北上しなければなりません。
前線を抜けると風向きが90度以上も変わり、おまけに黒潮の流れは時として日本列島から遠ざけるような動きを見せます。時速にして1~2ノットにもなるのでバカにできません。ここ数日の船跡を見ても、船足が1ノット以下に落ちたり、時としてアメリカ方向に逆戻りするような航跡を描いているところからも堀江さんの苦労が窺えます。

ご本人の航海日誌によれば軌跡が蛇行するのも気まぐれな風向きとの格闘の結果でどうしようも無いとの由,左手には北鳥島が見える位置だそうです。


去年39ftヨットで単独太平洋往復に成功した元YTVアナウンサーの辛坊治郎さんの体験をまとめた本が出版され、早くも5刷が書店に出回っています。辛坊さんの航海では8月にこのエリアを通過、梅雨前線にも当たらず台風にも遭遇しなかったので数日の後に大阪湾にたどり着きました。
当時、航海中の模様はリアルタイムで位置情報が公開されたほか定時の電話連絡の模様も公開されて、航海後には日々の様子を記録した動画も目にする事が出来ました。
そんな航海の中で心に去来したことや操船上の様々なトラブルの詳細など細かく描かれた一冊。初版はあっという間に売り切れて今手に入るのは第5刷。なかなかの人気ぶりです。

実は救命ボートで太平洋を漂流する体験もお持ちの辛抱さんは今回の遊覧船事故についても豊富な経験と独自の見識から的確な指摘をされています。記者会見場の記者たちが見落としている重要なポイントにも鋭く突っ込み問題点を挙げています。

沈没から1か月が経つ23日には最後の連絡地点近くの水深120m地点に横たわる船体の引上げ作業が始まりました。船体の引き揚げと共に事故原因の究明と行方不明者の発見が一刻も早く進むことを願うばかりです。

| 05:25 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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