2017年11月07日

1991

バブル景気の頃から25年ぶりに二万三千円台に届きそうになった東証株価。銘柄自体が違うので直接比較は無意味ですが1991年と同じ水準にまで回復した株価・・・ちっともバブルを感じさせるような生活実感が無いのが正直なところですが。アジア通貨危機やリーマンショックを乗り越えて、ひとまず平均値に戻したというのが実際のところでしょうか?日米とも、日米とも低レベルな宰相の評判に比べて株価だけは突出して高騰しているという奇妙な一致を見せています。

さて、昨今のモーターショー、プレスルームには紙のプレス資料は存在しません。昔は出遅れるとめぼしい資料は品切れ続出で英語の資料からかろうじて「売れ残り」を探し出す、なんてことを繰り返したものでした。今では全部オンライン上に移行して品切れの心配は無く取材できますが、形としてあとに残らないのもなんだかなあ・・・・・

バブリーな時代のパンフレットを読み返してみると幕張メッセの広大な土地で開かれた華やかなりし頃のショーを思い出します。1991年当時といえばホンダNSXに代表されるスーパースポーツが闊歩した時代、アイルトン・セナがマクラーレン・ホンダに乗り鈴鹿で年間タイトルを決定し、中嶋悟は涙のラストラン。二人乗りスポーツカーが売れに売れて数ヶ月も順番を待たないと納車できない時代でした。Imgp0138

ショーの華といえば、各社2人乗りのスポーツカーを競って開発していたのが印象的です。
そういえば湾岸戦争が火蓋を切ったのもこの1991年でした。NHKテレビの終夜放送が始まったのもこれ以来のことでした・・・・・バブルに先じてシーマ現象という流行語が誕生したあと、クラウン、カローラ、ブルーバード、セドリック、シビック、カペラといった各社の主力車種が相次ぎモデルチェンジしたのもこの年のこと。

バブル景気のけん引役のひとつがクルマだったことを考えると、四角い箱ばかりになってしまったファミリーカーの変貌振りに、四半世紀の時代の違いを感じずにいられません。

| 19:40 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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