2013年12月22日

永遠の風吹ジュン

 今公開中の「永遠の0」やガリレオシリーズ「真夏の方程式」はじめ、今年も沢山の作品に出演、きれいなお母さん役がすっかり定着した女優・風吹ジュンさんですが、デビュー直後は木之内みどりと一〜二を争う清純派アイドルの嚆矢でしたねえ。
 決して歌が上手い訳ではなく、山口百恵や浅田美代子、アグネスチャンと云ったライバルたちにレコードセールスで太刀打ち出来ませんでしたが、グラビアを飾らせたら(表紙のほかに)誰も右に出るものはいなかったでしょう。今の時代なら板野友美と篠田麻理子が束になっても敵わない存在です。
 あの頃と髪型、イメージ共に変っていないことといったらアグネスチャンともいい勝負。すでに子供がとっくに成人している世代ですが、まだまだ充分にチャーミング。今後も当分は第1線でいい仕事を見せてくれると思います。・・・・と長い前置きはこのくらいにして今公開中の映画の話です。


DSC01660.jpg
今公開中の「永遠の0」監督、脚本とも巨匠・山崎貴、VFXならこの監督にお任せで大丈夫、そのノウハウが活きた作品でした。何よりも見どころはCGに細かく描き込まれたゼロ戦やアメリカの敵機たち。モデリングの正確さは云うまでもなく、旋回中の舵の利き方まで再現されている手の込み様で、マニアをも唸らせるだけの迫力はありそうです。
 がしかし、(またまたイチャモンですか?)例えばゼログラビティと較べるとモーションキャプチャ担当の人数が桁違いに少な過ぎます。(ほぼ一人)それに、アチラは実物の動きをシミュレートしてキャプチャーしてからデータを載せるプロセスに数十人が係わっており、動きの自然さと云う点では全く歯が立ちません。離陸後の風の影響、着水したときの飛沫の飛ぶ方向など、物理の法則を考えたら明らかにおかしい、と思う点もそのまんまです。予算や人員にも限りのある陣営で無い物ねだりは酷ですが、将来はもっとリアルなゼロ戦の映画が誕生することを願ってやみません。
 それにしても宮部教官が何故、特攻に志願する気になったのか、今もって釈然としないのが心残りです。岡田准一くんは見事に演じてはくれましたが・・・・・

| 19:23 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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