2016年04月12日
スティーブジョブスを超えた?
ロケットと言えば洋の東西を問わず使い捨てが当たり前、でしたが今世紀は違うようです。アメリカのNASAがスペースシャトルを開発したのも再利用を図ることでコスト削減を狙ったもの。しかしメンテナンスにかかる費用が膨大なうえ、大きな燃料タンクを抱きかかえるという安全上の大きな爆弾を抱えていました。
イーロン・マスクCEO率いるスペースX社が今回成功したのは洋上に浮かぶ船の甲板に発射後、御用済みとなったロケットの一段目を無事に軟着陸(洋上ですが着水ではなく、厳密には着艦です)させたこと。空想物語サンダーバード3号がトレーシーアイランドに戻ってくる時のようなシーンが半世紀を経てようやく現実のものとなった!というわけです。
そもそも、この会社を率いるイーロン・マスクって何者?かというと、いま3万ドル台の電気自動車「テスラ-モデル3」を発表して、24時間に10万台のオーダーを受けたと評判のテスラモーターを立ち上げたその人なのであります。自動車業界ではヘンリーフォード、デロリアンに次ぐ偉大な創業者の誕生でした。そんな彼の思考のベースとなっているのは勿論卓越した先見性と物理の法則。地球環境を何とかしたい、という強い意志も感じられます。
巨額の資金を自動車産業ではなく宇宙ビジネスにかけているところがミソ。この先彼がどんなアイテムで世界をアッと言わせてくれるのか・・・・・・マットデイモンならずとも注目したい人物です