2016年02月13日
世界ラジオ・デイに
2月13日は世界ラジオデーなんだそうです、国連が数年前から呼びかけているもので、世界の人口の95%をカバーできるメディアがラジオなんだとか。ところで
先日見つけ出したFMラジオに継いでもっと小さなチューナーを発掘しました。I-podシャッフル並の大きさで以前ワイヤレスヘッドフォン化のために買い揃えたセットの片割れ、立派なFMレシーバーでもあるのです。都県境に近くにいてもスカイツリーからのJ-WAVEの電波をちゃんとキャッチできるレッキとしたFMラジオです。
いちいち専用充電器を使わなければなりませんが、まあ、これも小さいから善しとしましょう。
むかし、テレビの普及によりラジオが窮地に立たされるのでは?と囁かれた時代に深夜放送が生まれました。テレビでは試みられなかったセグメンテーション(聴取対象層を絞り込むこと)によって、受験生やトラックドライバーといった特定の熱心な聴取者を味方につけたのです。同時にリクエスト曲や投稿はがきで構成された番組はラジオの受け手が発信側にもなれる、という新しいメディアの方向性を打ち出しました。
SNSや投稿サイトが普及して誰でも発信側に立てる今日、ラジオに課せられた新たな役割とはいったい何でしょうか?インターネットは万能であるかのように見えますが、最近問題のサイバー攻撃でも明らかのように、同時に大勢を相手に発信するのには向いていないことも事実です。マイノリティだった存在が広く手を取り合って連帯するには好都合のツールですが、地震や事件が起きたとき、どんなにリスナーが増えても均一に放送内容を届けられるのは電波メディアならではの特性です。
輻輳(ふくそう;クルマで言うところの渋滞)のない、電波メディアだからこそ可能な同時性、編集作業を経た情報の信頼性の高さ等、メリットが大きいメディアであると同時に、ネット社会との上手い付き合い方についてももう一度考えてみる必要がありそうです・・・・